そのきっかけは息子のひどいアトピーをどうにかしてあげたいという思いでした。
腸内環境や免疫のことなどを独学で勉強する中たどり着いた答え、それはこれらを整える上で重要な日本の伝統的な食べ物でした。
味噌や甘酒などを手作りするうちに、日本人の食卓に欠かせない味噌をより多くのオーストラリア人に知ってほしい、食べてほしいという思いが強くなり、2019年にKoji and Co.を設立。

Saeko Iida makes her own koji grains. Credit: Saeko Iida
秋田杉を使用した桶や樽は、古くから味噌や酒、醤油など、日本人の暮らしに欠かせない発酵食品を作るのに活用されてきました。しかし、近年における大量生産やプラスチックの幅広い使用など、杉桶を見る機会は減ってきたと飯田さんは語ります。
現在この伝統的な桶を復活させようという動きが日本国内でもあり、飯田さんは発酵食品が注目されている海外においても、その可能性は多いにあると考えています。

The wooden tub is not just a container, but an essential ingredient to authentically ferment miso. Credit: DAISUKE KONDO
木桶で作られた味噌には独特な美味しさや香りがあり、また無添加で加熱されていないことから、大変美味しいお味噌汁になると話します。
またマーケットでは、オーストラリア人が気軽に味噌を食卓に取り入れられように、ディップやドレッシングなど、簡単な食べ方なども教えています。
ひよこ豆で作った白味噌は、バターを塗ったパンなどと食べるのがお勧めだそうです。
飯田さんのフルインタビューは下記から
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きっかけは息子のアトピー 秋田杉桶で作る伝統的な味噌をオーストラリアへ
11:56
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