NSW to introduce 'no body no parole' law
- NSW州で「ノーボディ・ノーパロール」法が強化されます
- この法案は、先月クリス・ドーソンが有罪判決を受けたことから、「リンの法律」と呼ばれています。
「ノーボディ・ノーパロール(遺体なくして仮釈放なし)」法案が今週、ニューサウスウェールズ州議会に提出される予定です。
これを受け、有罪判決を受けた殺人犯は、被害者の遺体の隠し場所を明らかにしない限り、仮釈放は不可能になると、ドミニク・ペロテー州首相は述べています。
この新たな法案は、現在ニューサウスウェールズ州の刑務所に収監されている6人の囚人に影響を与えるとされています。
「我々は、被害者の遺体に関する情報を故意に拒否する犯罪者の仮釈放を不可能にする」と、火曜日に声明を発表しました。
この法案は、シドニーの元教師クリス・ドーソンが、40年以上前にノーザン・ビーチの自宅から失踪した33歳の妻リネットさんを殺害した罪で先月有罪判決を受けたことから、「リンの法律」と呼ばれています。
二児の母であるリネットさんの遺体はいまだに見つかっておらず、この法律改正を求める嘆願書が出されていました。
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40年前に妻リネットを殺害したクリス・ドーソンに有罪判決
ペロテー州首相は、この新しい法律が悲しむ家族を少しでも慰めることを期待しています。
「愛する人の遺体が見つからないことは、被害者の家族や友人にとって非常に辛いもので、被害者が安らかに眠ることを妨げるものです」
この法改革により、州仮釈放局(SPA)は、犯罪者が被害者の居場所の特定に十分な協力をしたと結論づけない限り、仮釈放を許可しないことになります。
SPAは、警察長官からの書面による助言とその他の関連情報に基づき、犯罪者が十分な協力をしているかどうかを判断することになります。
ジェフ・リー更生相によると、この改革は他の州・テリトリーの法律をモデルにしており、現在服役中の囚人、ならびに将来の受刑者に適用されると述べています。
「仮釈放を控えた受刑者は、その可能性を維持したいのであれば、警察への協力を真剣に考えるべきである」とリー氏は述べています。
この法律により、ニューサウスウェールズ州は、クイーンズランド州、西オーストラリア州、南オーストラリア州、ビクトリア州、ノーザンテリトリーの法律と足並みを揃えることとなり、犯罪者は被害者の遺体の所在を明らかにしない限り、仮釈放を拒否されることになります。
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