サッカーファンの熱気はこれから最高潮に。FIFA女子ワールドカップ2023がきょう20日から、オーストラリアとニュージーランドで始まります。
20日の開幕戦はニュージーランド対ノルウェー、そして、オーストラリア対アイルランド戦と続きます。
出場国は史上最多の32カ国。決勝戦は8月20日に行われます。
FIFAによると、本大会はこれまでで最も多くの人が観戦した女子サッカーの大会となる見込みです。FIFA自身、観戦チケットの販売が早い時期から好調だったことを驚きだとしています。
オーストラリアで試合を見るには
オーストラリアやニュージーランドにいる人は、観戦チケットがあれば、スタジアムで直接試合を見ることができます。チケットはこの記事が配信された時点で、一部残っている試合があるようです。
シドニーやメルボルンでは、パブリックビューイングが予定されています。他の都市でも今後開催が発表されるかもしれません。
Optus Sport がアプリで全試合をライブとオンディマンドで配信する予定ですが、サービスの契約が必要です。
民放チャンネル7は15試合を地上波で放送します。またオンディマンドで、試合のリプレイやハイライトを配信します。
優勝候補はどこ?
FIFAのランキングでみると、現在のトップでワールドカップを4度制した米国が優勝の最有力候補です。
米国は2019年の前回大会で活躍した選手が一部抜けましたが、厳しい国内リーグで育った若手が力をつけてきており、文句なしの優勝候補といえます。
昨年のUEFA欧州女子選手権で決勝を争ったイングランドとドイツも強豪です。UEFA欧州女子選手権2022でドイツを破ったイングランドはFIFAランキングで4位、ドイツは2位です。
南米の国で最もランクの高いブラジルは8位。スウェーデンが3位です。上位10位には、フランス、スペイン、カナダ、オランダ、オーストラリアが名を連ねています。
日本は11位。共催国のニュージーランドは26位ですが、ホームでの開催という追い風を受けてグループリーグを突破することが期待されています。
オーストラリアは優勝できる?
可能性はもちろんあります。代表チーム「マティルダス(Matildas)」のキャプテンでストライカーのサム・カー選手は、世界でも有数のトップ選手とされており、オーストラリアで過去最多のゴールを決めた「得点王」です。
現在20代後半の選手が占めるマティルダスのメンバーについて、多くのサッカー関係者は「黄金世代(golden generation)」であるとして、その力を高く評価しています。スポーツ科学によると、サッカー選手の多くは20代後半に身体的なピークを迎えると考えられています。
グループBのオーストラリアが対戦するのは、アイルランド、カナダ、ナイジェリアです。グループリーグを突破するには、グループ内で1位または2位になる必要があります。
ワールドカップ直前の今月14日に行われたオーストラリアとフランスの親善試合ではオーストラリアが1―0で勝利しましたが、最近の大きな国際大会でのマティルダスの成績は、代表監督の期待に届いていません。
マティルダスは2019年の前回のワールドカップで、Round of 16 (決勝トーナメント1回戦)で敗退。2021年の東京オリンピックでは4位とメダルを逃しました。また、2022年1月にはAFC女子アジアカップの準々決勝で韓国に敗れています。
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