マイケル・マコーマック副首相によると、オーストラリアは現在、シンガポールとの海外旅行バブルに向けて協議を行っており、COVID-19ワクチンの普及に伴い、他のバブル開始も考えていると言います。
運輸相を兼任するマコーマック氏は、ABCの番組『インサイダーズ』で、「我々は現在、シンガポールと協力しており、7月にバブルが開始する可能性がある」と明かしました。
「他の国でもワクチンが普及すれば、より多くのバブルを再開することになるでしょう」
ナインニュースによると、シンガポールとのバブルが再開すれば、オーストラリア人は今後、コロナウイルスのワクチンを接種していれば、内務省の承認なしにシンガポールへの渡航が認められ、検疫の必要もありません。
また、コロナウイルスの予防接種を受けたシンガポール人は、2週間のホテル検疫を受けることなく、オーストラリアへの渡航が可能となります。
さらに、このトラベルバブルにより、留学生や出張者、帰国者などは、シンガポールで検疫を終えた後、シンガポール経由でオーストラリアに入国することも可能となります。
シンガポールの政府関係者は、相互の移動手段を確立したいと表明しており、すでにオーストラリアを含む、感染をコントロールしている複数の国に対して国境を再開しています。
「他の国も賛同すればバブルが発生し、互恵関係が成立し、旅行ができるようになります。年内にはそうなることを期待しています」と、シンガポールの運輸相、オング・イェ・コング氏が12日、地元ラジオで語りました。
ニュジーランドとのバブル議論に
オーストラリアには、すでにニュージーランドとの間に片道のバブルがあり、昨年からニュージーランド人は検疫を受けずにオーストラリア東部の州に入国できるようになりました。
しかし、この制度は、ニュージーランドでのウイルス発生を受けて何度も中断されており、ジャシンダ・アーダーン首相はこれまで不満を示してきました。一方で、ニュージーランドは、オーストラリア人の自由な渡航を現在も認めていません。
オーストラリアの各テリトリーが、州境を再開させたり(グリーン・ゾーン)、閉鎖させたり(レッド・ゾーン)と常に変動する状況が、バブルの取り決めに関する協議の決裂につながったと考えられています。
ニュージーランドのCOVID-19相であるクリス・ヒプキンス氏は、両国間で計画を実行するという目標は、「ほとんど放棄された」と述べています。
しかし、スコット・モリソン首相は、アーダーン首相が再開を認めるのであれば、喜んでニュージーランド人に国境を再開すると述べています。
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オーストラリアでは、他人から1.5メートル以上離れていなければなりません。お住まいの州における集まりの人数制限をご確認ください。風邪やインフルエンザの症状が出ている場合は、家に留まり、医師に電話して検査を手配するか、1800 020 080のコロナウイルス健康情報ホットラインに連絡しましょう。
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