カーヴァー恵さんは、オーストラリアで人前式の結婚式・お葬式のセレブラント、また通訳・翻訳の仕事もしています。

(Supplied/ Alanis Kim, RUSSELL STAFFORD PHOTOGRAPHY) Credit: Alanis Kim
初めはブリスベンに来て、ボランティアが終わって帰国しましたが、再度98年にワーキングホリデーをしにオーストラリアに戻ってきました。ワーキングホリデー期間が終わって帰国後、今度は、将来オーストラリアで暮らしたいと思って3度目の渡豪。西シドニー大学で通訳・翻訳の国家資格を取るコースに入学し、卒業後に永住することになりました。
元々は、抽選に外れて来ることになったオーストラリア。戻って来たいと思ったこの国の魅力は何だったのでしょうか。

(Supplied/ James Gough, Lost in a Daze Photo Co.) Credit: Lost in a Daze/Lost in a Daze
現在は人前式のセレブラントとして活躍するカーヴァー恵さんですが、コロナウイルスのパンデミックは、恵さんの結婚式の仕事に大きく影響しました。2019年末に、翌年の目標を立てていたところで、パンデミックが起こり、入っていた結婚式はキャンセル・または延期、ということになりました。さらに一時期は結婚式自体が禁止され、仕事が全くなくなった、と語ります。
しかしこの1年半程前からは、仕事がなかった分を取り返すかのように物凄く忙しい、とのこと。保留になっていた、式を延期せざるを得なかったカップルからの予約、またパンデミック中に結婚したかったが出来ずにいたカップルからの予約で、昨年は結婚ラッシュだったと言います。今年の前半程までは、これまでのバックログをクリアしている状態だとのことです。

Megumi Carver (Supplied/Katsu Nojiri, Sydney Wedding Photography by Katsu)

(Supplied/Katsu Nojiri, Sydney Wedding Photography by Katsu)
お葬式のセレブラントとして人生の締めくくりに携わる仕事をして、今までも自分の好きなようには生きてきた方だとは思うが、自分と周りの人が幸せに悔いのないように生きていくにはどうしたらいいかということを優先させるようになった、お金や物に対する執着や、人からどう思われるかということに対する執着などが減った、ということが、自身において変わったことだと語ります。自分が死ぬまでに何が出来るのか。自分が幸せで、家族も幸せで、周りの人も、ということを考え、そういう風に生きたいと思うようになった、とお話ししてもらいました。
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!