Key Points
- アンソニー・アルバニージー首相は、マチルダズがワールドカップで優勝した場合、祝日を実施することを提案
- 各州・テリトリーの意見はさまざまで、水曜日のナショナル・キャビネットで協議される見込み
- マチルダズの準決勝は水曜日、対戦相手はイギリス
オーストラリアサッカー女子代表マチルダズが、男女合わせて初となるワールドカップ準決勝に駒を進め、全国で盛り上がりが見られるなか、16日水曜日に開催されるナショナル・キャビネットにも注目が集まっています。
アンソニー・アルバニージー首相は数週間にわたり、マチルダズがワールドカップで優勝した場合の「1日限りの祝日」を示唆してきましたが、その可能性について明日開催されるナショナル・キャビネットで協議される予定です。

The Matildas will take on England on Wednesday. Source: AAP / Jono Searle
どの州で1日限りの祝日を実施?
「もしマチルダズがワールドカップの決勝で優勝すれば、ニューサウスウェールズ州は祝日になるでしょう」と、クリス・ミンズ州首相は月曜日に発表しました。
ミンズ州首相は、「不測の事態に備えた計画」がすでに進行中であることを明かしています。
「ただ優勝を祝うだけでなく、大規模な市民のセレブレーションを設け、マチルダズがシドニー市民と一緒に祝えるようにします」
祝日は決勝戦の翌日ではなく、優勝から1週間以内に行われるとも明かしています。
一方、ビクトリア州とクイーンズランド州のリーダーらはともに、この件を慎重に取り扱っており、「ジンクス」を避けるためにも、水曜日の試合までは決断しないと発表しています。
「祝日のアイディアは気に入っていますが、まずはそこに(決勝)に辿りつけるよう、サポートしましょう。ジンクスは作りたくありません」、とクイーンズランド州のアナスタシア・パラシェイ州首相は述べています。
ビクトリア州のスティーブ・ディモプロス・スポーツ・大型イベント相は、決断は「州首相次第」としています。
「私はマチルダズをジンクスするようなスポーツ相にはなりたくありません」
「もし首相がナショナル・キャビネット後決断するなら、それは首相の決断です」。
また南オーストラリア州のピーター・マリナウスカス州首相も、祝日は検討中だとするものの、発表は時期尚早だと述べています。
しかしマリナウスカス州首相は、祝日は「複雑でコストがかかる」とも指摘。
同州首相は、ニューサウスウェールズ州が祝日を実施しても、南オーストラリア州が実施しない可能性もあると明かしています。
明日予定されているナショナル・キャビネットの議題には、祝日の件が含まれているため、決断は水曜日に明らかになることが有力視されています。

Prime Minister Anthony Albanese (centre, at lectern) will hold a National Cabinet meeting with state and territory leaders on Wednesday. Source: AAP / Darren England
「これは単なるスポーツイベントではなく、特に若い女子たちだけでなく、若い男子たちにもインスピレーションを与えるものです」と首相は述べています。
祝日の反対派は?
スモールビジネスからは、祝日手当の負担に対する懸念の声が上がっています。
国民党のデービッド・リトルプラウド党首も、経済的打撃を警告しており、祝日を支持していません。
「私は楽しみに水を差すようなことはしたくありませんが、スモールビジネスの訴えには一理あると思います」
「誰かがその費用を負担するのであれば、国民の祝日を呼びかけるのは簡単なことです」。
元マチルダのゴールキーパー、メリッサ・バルビエリさんは、祝日を実施するのではなく、女子サッカーに十分な資金を提供することの方が重要だと主張しています。
「最低賃金で雇われているコーチ、その状況は女性であればもっとひどいものです」と彼女はツイートしています。
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