KEY POINTS:
- オーストラリア国民は10月14日、「先住民の議会への声」設置に向けて投票します
- アンソニー・アルバニージー首相が投票日を発表しました
- オーストラリアで国民投票が実施されるのは1999年以来です
オーストラリア国民は10月14日、「先住民の議会への声(Indigeous voice to parliment)」の設置に向けて国民投票(レファランダム)を実施します。
30日、アンソニー・アルバニージー首相が発表しました。
「先住民の議会への声」とはファースト・ネーションズに関わる問題や法律について政府に助言ができる諮問機関です。
アデレードで投票日を発表した首相は、有権者に対して「イエスと言う、その時がやってきた」と述べました。

Hundreds of people turned out in Adelaide to hear Anthony Albanese announce the date. Credit: Peta Doherty
「10月14日は我々の時です。チャンスです。オーストラリア人らしさを最大限に発揮する時です。アボリジナルとトレス海峡諸島民にとってはマラソンのようなことでした。て我々にとって今、ダッシュとなりました」。
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ボイス・レファランダムとは? なぜ実施されるのか?
「先住民の議会への声」をめぐっては、疑問の声も残るものの、首相は「ボイス」は、「単純明快、明確、明瞭」であると主張しました。
「認識、助言に耳を傾けること、議会が意思決定者として継続することです」
「それが、オーストラリア先住民からの明確で、前向きで、実際的な要求です。私たち非先住民に友好の手を握るよう求めているのです」
「そして、それこそが私たちがイエスと投票できることです」。

Australians will vote on 14 October. Credit: Peta Doherty
そして、「次世代のオーストラリア先住民」に対して「扉を閉ざさない」よう、オーストラリア国民に呼びかけました。
「地方と国家をつなぐ 『声 』が、地元の人々に発言権を与えることで、どのような進歩を遂げられるか想像してみてください」
「もちろん、それは金の節約にもなります。資金が実際に現場の人々に届くようにするのですから」。
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ボイスの国民投票法案、連邦国会で可決
ザ・ボイスの賛否両論とは?
ザ・ボイスをめぐってはここ数ヵ月、さまざまな主張が飛び交ってきましたが、イエス派とノー派は以下のようにまとめることができます。
イエス派:
- オーストラリア先住民に関する政策が策定される際に、彼らの意見に耳を傾けることで、オーストラリア先住民の成果を向上させる。
- 憲法で保護されるため、将来の政府によって簡単に削除されることはない。
- で先住民が求めたものである。
ノー派:
- オーストラリア国民を人種で分け、憲法に人種を追加し、異なる市民階級を創設する。
- 法的な挑戦の対象となるという点で、法的リスクが高い。
- オーストラリア先住民の溝を埋め、和解を達成する助けにならない。
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「レファランダム」とは? 賛否両論の理由は?
国民投票が成功するには?
国民投票が成功するためには、全国で過半数の賛成、ならびに過半数の州での賛成、いわゆるダブル・マジョリティが必要となります。
しかしこれは高いハードルであり、国民投票の可決が難しいことはよく知られています。
オーストラリアはこれまで44回の国民投票を実施してきましたが、成功したのはわずか8回です。
また5つの国民投票では、オーストラリア国民の過半数が国民投票に賛成したものの、少なくとも3つの州が反対票を投じたために否決されています。
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