アンケートはオーストラリアの高校生1000人以上が対象となり、生活費のやり繰りや仕事を得る方法などの実践的な技術を教えることが現状の教育制度ではなされていないという結果になりました。
ユニセフによるアンケートは14歳から16歳の生徒達対象で、YouGovギャラクシーが調査に使われました。
アンケートに答えている生徒達は現状の学校教育は、一生を通じて使える有益な知識を与えるよりも、試験に受かることだけに集中しすぎていると述べました。半分の生徒達が仕事に使える実践的なことをもっと学びたいと答えていて、48%の生徒達はお金のやり繰りなどの財務的なスキルを習いたかったと答えました。 40%の生徒達が健康でいる方法や、理想的な食事のとり方や運動の仕方などもっと実践的な生活技術を習いたいと答えました。
「もっと実用的なこと」
「使えることを教えて欲しい」
「例えばもっと実用的なこと、論理的になれる技術とか」
また、他の生徒は、実際に職場で一日働いたりして、仕事に就ける様な能力を身につけさてもらいたいと言います。
「実際人生で起こることや職場で起こることについてもっと教えて欲しい」と言う生徒もいます。
「習ってることが将来使えない。」と嘆く生徒もいて、「もっと数学と英語を使えるものにしてもらいたい。」と言います。
ユニセフ・オーストラリア・ダイレクター・オブ・ポリシーのエイミー・ラモイン氏は、
このアンケートの結果はオーストラリアの生徒達が他のOECDやEUの先進国と比べてどう改善していくべきかが見えてくると述べます。それらの国々の中でオーストラリアは下から3分の1の地位におり、2005年のOECDの調査では17%のオーストラリア人学生が基本的な教育技術のレベルに達しないまま、高校を後にするということがわかりました。
ラモイン氏によれば、オーストラリアと他の国々との違いは2つの主要な質問に現れているといいます。
まず、どんな社会を望んでいるかと言う質問、そして次にどんな国民になりたいのかと言う質問です。オーストラリアには教育における大きな目的とプロジェクトについて考えて行く必要があるという点は、政治家だけではなく、コミュニティー全体で考えて行く必要がある課題です。
世界的な子どもの日を祝う今日はシドニーオペラハウスやルナパーク・フェリスウィールなどの有名な場所で夜のライトアップがあります。
この世界的な子どもの日は、子どもの人権についての条約採択の記念日でもあります。
ユニセフの募金は、追放されたり、教育が受けられない何百万人もの子ども達を助けるために使われます。
オーストラリアにいる子ども達には本当に何が必要なのか、家族で一緒に考えてみる良い日ではないでしょうか。