オーストラリア連邦政府は15日、コロナウイルス(COVID 19)の感染拡大を防ぐため、オーストラリアに入国する全ての人に対して、14日間の自主隔離(self isolation)を義務づけると発表しました。
また各保健当局は、一般の人に対しても、感染の拡大ペースを遅らせるための「社会と距離を置くこと、人混みを避けること(social distancing)」を行うよう呼び掛けています。
自主隔離
14日間の自主隔離を行う必要があるのは、15日の夜12時以降にオーストラリアに入国した人や、感染が確認された人と濃厚接触した可能性がある人です。
自宅への帰路など移動が必要な場合は、自家用車などを使い、公共交通機関(タクシー・バス・トラムなど)を利用する必要があるときは、手洗いや咳エチケットなどを徹底します。
隔離期間中は、自宅やホテルの部屋の中に留まることになります。仕事、学校、チャイルドケア、大学、公共の集まりには行きません。自宅ではすでに同居している人以外の人とは会わず、ホテルに滞在している際は、スタッフやほかの宿泊客と接触しないようにします。
具合が悪くなければ自宅でマスクを付ける必要はありません。自主隔離をしていない人に生活必需品の買い物などを頼みます。医師の診察を受けるなどやむを得ない理由で外出する場合は、マスクを着用するようにします。持っていない場合は、ように気をつけます。
自主隔離中にCOVID-19の症状が出た場合は、医師の診察を受けて下さい。医療機関に電話をしてから出かけます。
一軒家に住んでいる人は、庭に出ても大丈夫です。アパートやホテルに滞在している人が共有スペースを移動するときには、マスクを着用して素早く移動します。
自宅などでの感染の拡大を防ぐため、ドアのハンドルや台所、バスルームなど複数の人が手を触れるエリアを定期的に掃除します。
自主隔離中の人と一緒に住んでいて症状のない人は、自主隔離を行う必要のある条件を満たしていない限り、自主隔離をする必要はありません。しかし、COVID-19の症状が出た場合は自主隔離を行います。
人混みを避ける
ソーシャル・ディスタンシングとは、感染の拡大を止めるまたはそのペースを遅らせる措置のことで、他人との接触の機会を減らすことが含まれます。
一番大事なのは、自分の具合が悪いときには他人との接触を避けることです。手洗いや咳エチケットなどを徹底し、特に具合の悪いときには他の人から半径1.5メートル以上離れるようにします。
家庭では、手洗いや咳エチケットなどを徹底し、部屋の換気を行い、複数の人の手が触れる場所を掃除します。買い物に出かけることを控え、なるべくオンラインショッピングで済ますようにします。外出や旅行について、この時期に出かけることが必要で賢明なことであるかどうかを検討します。
職場では、具合の悪いときには出社をしないことが大切です。挨拶の握手をやめ、人の集まる会議はビデオや電話を使って行い、必要な会議は屋外で行うようにします。手洗いや咳エチケットなどを徹底し、可能であれば換気を行います。昼食は人の集まるキッチンなどではなく、自分のデスクか屋外で取るようにします。
学校に関しては、職場での取り組みとほぼ同じです。
公共の場では、手洗いや咳エチケットなどを徹底し、現金ではなくカードで支払いを行うようにします。移動するときには人の少ない時間に選んで行うようにし、混雑を避けます。公共交通機関の職員やタクシーの運転手は、可能な限り窓を開けるようにし、清掃を定期的に行います。
COVID-19の全国ホットラインは年中無休で 1800 020 080です。通訳サービスが必要な場合は131 450に電話をしてください。
体調に不安のある方はかかりつけの医師に相談して下さい。