西オーストラリア州では2日、市中感染並びに隔離ホテル内でも陽性者は確認されず、予定通りにロックダウンが終了することが期待されています。
パース、ピール地区、そして南西部でのロックダウン初日となった昨日は、過去最高となる、1万6490人が検査を受け、マーク・マックゴーワン州首相は、「ロックダウン初日にこの結果は素晴らしい数字です」と述べました。
「名乗り出て検査を受けたすべての人に感謝します。あなた方は皆、州の誇りをです」
パースのCBD内にあるシェラトン・フォーポインツ・ホテルで働く20代の警備員が、感染性の強いイギリスの変異種に感染してから、数日間に渡り複数の会場を訪れていたこと受け、発令された今回のロックダウンですが、これまでに151人の濃厚接触者と68人のカジュアルコンタクトを特定。現在までに104人の陰性が確認されています。
ゲノム検査によると、この警備員のケースは、最近海外から帰国したばかりの人々が感染していたイギリスの変異種と関連しており、うち1人は警備員が働いていた同じフロアに宿泊していたことがわかっています。
マックゴーワン州首相は、「この警備員が、感染していた宿泊者の部屋のドアのところまで薬を届けていることはわかっています」が、「実際にどのようにして感染したのかを追跡するため、さらなる調査を進めている」と述べました。
マックゴーワン州首相は、このシェラトンホテルには、海外からの帰国者をこれ以上隔離しないことも発表。
また数日後に解放される予定であった宿泊者も、さらなる陰性結果が出るまで、留まることが求められたほか、最近チェックアウトした人たちにも、再度陰性結果が出るまで自己隔離するよう指示されています。
「検疫ホテルのミスではない」
西オーストラリア州保健省のインシデント・コーディネーター、ロビン・ローレンス博士は、警備員は初めに症状が現れた際に自己隔離を怠ったものの、「すべてを正しく行った」、「何のミスもありません」と主張。
「私は、ホテルの検疫プログラムの責任は州衛生インシデント管理センターにあり、その責任を非常に重く受け止めていることに同意します」
ローレンス博士は、警備員の陽性が初めて確認されたのは、午前8時の会議で、国民に知らせるのは政府の責任である、と述べました。
マックゴーワン州首相がメディアに発表したのは、正午近くになってからです。
学校の生徒を含め、ロックダウン区域に住んでいる人は、必需品の買い物をはじめ、医療やヘルスケアへのアクセス、近所で運動、そしてリモートワークができない場合を除き、ワークフロムホームが求められます。
首都圏の検査クリニックは午後10時まで営業していますが、野党のザック・カークアップ党首は、政府に24時間営業のクリニックを開設するよう訴えています。
また、ホテルで働く従業員が副業を直ちに終わらせることも望んでいます。
マックゴーワン州首相は、そのような禁止令を40%の賃上げとともに、近いうちに施行する可能性が高いことを示唆しました。
シェラトンの警備員は、ライドシェアの運転手でもありますが、感染性が高まる数日前の1 月 22 日以降、その仕事で働いておらず、警察の調査に完全に協力していると言われています。
オーストラリアでは、他人から1.5メートル以上離れていなければなりません。お住まいの州における集まりの人数制限をご確認ください。風邪やインフルエンザの症状が出ている場合は、家に留まり、医師に電話して検査を手配するか、1800 020 080のコロナウイルス健康情報ホットラインに連絡しましょう。
お住まいのテリトリーのガイドラインをご確認ください: , , , , , , , .
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