メルボルン北部で発生したCOVID-19を封じ込めるため、州政府は木曜日の午後11時59分から、ビクトリア州の7日間のロックダウンを発令しました。
自宅を除き、屋内外でフェイスマスクの着用が義務付けられます。
学校も、エッセンシャルワーカーの子供の世話をする場合を除き、閉鎖となり、リモート学習に移行。チャイルドケアは通常通りの営業となります。
スーパーマーケット、薬局、ガソリンスタンド、銀行などの必要不可欠なサービスは通常営業となりますが、レストラン、パブ、カフェはテイクアウェイのみの営業となります。
ビクトリア州の住人は以下5つの理由のみ外出が許可されます。生活必需品の調達、ケアや介護、許可されている仕事、運動、ワクチン接種。

People wait for COVID tests in Melbourne on Wednesday, 26 May. Source: AAP
運動や買い物は、自宅から5キロ圏内に限定されまた、運動は1日2時間まで、同伴者は1人のみとなります。
結婚式は禁止となりますが、終末期や強制送還など、酌量すべき事情がある場合は免除されます。
宗教的な集まりも禁止となりますが、オンライン配信などの業務に携わるのであれば、最大5人まで可能となります。
ジェームズ・メリノ州首相代理は、感染を封じ込めるため、この24時間が重要であるとし、州の4度目となるロックダウンを決断したと言います。
「今、間違った選択をすれば、長く待ちすぎれば、この事態は我々の手ではおえなくなるでしょう」と木曜日に記者団に語りました。
直近24時間で、ビクトリア州では新たに11人の感染者を記録。メルボルン北東部におけるクラスター感染者は26人に達しています。
コンタクトトレーサーは現在、1万人に上る1次および2次接触者と、州内の150以上のエクスポージャー・サイト(陽性者が訪れたロケーション)の対応に追われています。
メリノ州首相代理は、今回のロックダウンは、速いスピードで拡大しているウイルスを止める、「サーキットブレーカー」の役割を果たすだろうと述べています。またヘルスアドバイスにより、それには7日間の期間が必要であるとしました。
ビクトリア州のチーフ・ヘルス・オフィサー、ブレット・サットン氏は、当局は感染力の強いB161型に対処していると明かしました。
「家族の1人が感染すると、ほとんどの家族が感染します」
「ものすごいスピードで、それが急激な感染者増加に繋がっています」
40代以上もワクチン接種可能に
メリノ州首相代理は、ファイザー社のワクチン対象者を拡大すると発表。これにより、40歳以上の成人もワクチンの接種が可能となりました。
「今回の感染拡大は、南オーストラリア州の検疫ホテルからウイルスが流出したことが発端でした」
「このような事態は全国の検疫ホテルで発生しています。このパンデミックを乗り切る唯一の方法は、全員が可能な限り早く予防接種を受けることです」
またこの発表に先立ち、連邦政府はビクトリア州に数万人分のワクチン供給を発表しています。
メリノ氏は、連邦政府によるワクチンの展開が遅れをとったことを指摘し、「連邦政府のワクチンプログラムが効果的に展開されていたら、この状況になっていなかったかもしれません」と批判しています。
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