ビクトリア州深夜から5日間のロックダウン

パンデミックが始まって以来、5度目となるロックダウンが発表されたビクトリア州。今年に入って3度目となります。

Victorian Premier Daniel Andrews

Victoria Başbakanı Daniel Andrews Source: AAP

COVID-19デルタ株の感染拡大を封じ込めるため、ビクトリア州全域は15日木曜日深夜からロックダウンに入ります。ビクトリア州のダニアル・アンドリューズ州首相が発表しました。

ロックダウンの期間は5日間で、住民が外出できる理由は、生活費需品の買い物、屋外での運動、自宅ではできないエッセンシャルワークや勉強、医療やケア、COVID-19ワクチン接種の、5つに限られます。

生活必需品の買い物のために外出できるのは、1世帯につき1人です。

また自宅からの移動は半径5キロ以内に制限されます。

アンドリューズ州首相によると、コンタクト・トレイサーはこれまでにないスピードで感染者の追跡を行っているものの、ウイルスの先を行くことができないとし、そのためロックダウンの決断に至ったと言います。
これはパンデミックが始まって以来、同州にとって5度目のロックダウン、今年に入ってから3度目のロックダウンとなります。

アンドリューズ州首相によると、今回のロックダウンは数週間前に行われた規制と同様で、「前回仕事が許可された人は今回も許可され、前回休業したビジネスは、今回も休業です」と述べています。

また前回のロックダウンで、支援を受けた企業は、今回も同様の支援を受けられる可能性が高いと説明し、詳しくは早くても明日の朝に発表するとしています。

「我々は支援を必要とする人々に対して連邦政府が手を差し伸べることを期待しています」

「このような事態になることを誰も望んでいませんでしたが、(デルタ株)は非常に感染力が強いウイルスです。大変なチャレンジとなりますが、チャンスは一度しかありません。そのため、全力で、そして迅速に行動しなければなりません」

「5日間のロックダウンを回避して、5週間、5ヵ月のロックダウンに陥る覚悟はありません」

アンドユーズ州首相は、ロックダウンが5日以上延長されないことを望みたいとする一方で、その可能性は否定しませんでした。

「延長されるかどうかは、すべてのビクトリア州住人にかかっています」
ビクトリア州では15日午後に、朝に発表された10人の市中感染者に加え、新たに2人の新規感染者を発表しました。

今回新たに陽性が確認された2人は、土曜日にメルボルン・クリケット・グラウンドで行われたAFLのカールトン対ジーロングの試合で感染したと思われる子供と大人で、離れて座っていた、面識のない人物から感染したと思われています。

連邦政府の支援を期待

スコット・モリソン首相は15日、COVID-19パンデミックの影響を受けた州とテリトリーに対して、より「合理的」な財政支援策を16日のナショナル・キャビネットで提案することを発表しました。

提案では、失われた労働時間に応じて週375ドルまたは600ドルの支援金が、ロックダウンの2週目から支払われ、流動資産審査も直ちに免除されます。

アンドリューズ州首相は1日を通してモリソン首相と連絡を取っていると述べ、5日間のロックダウンに適用される支払いについて、「合意に達することができると思う」と語りました。

「7日間のロックダウンではなく5日間のロックダウンであれば、600ドルと375ドルの7分の5を支払うことになるが、これはかなり公平なことだと思う」と述べています。

火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!

から過去のストーリーを聴くこともできます。

SBS 日本語放送のもお忘れなく。


Share
Published 15 July 2021 6:37pm
Updated 15 July 2021 8:51pm
By Rashida Yosufzai
Presented by Yumi Oba


Share this with family and friends