VIC州政府 ホスピタリティ従事者のワクチン義務化を擁護

ホスピタリティ従事者は金曜日のビジネス再開前にワクチン接種を終えることが義務となります。しかしオーストラリアホテル協会(AHA)は、VIC州政府に対して、詳細を直前まで明確にしなたかったと批判しています。

The AHA has requested a grace period to allow staff to get fully vaccinated, similar to that given to the construction industry.

The AHA has requested a grace period to allow staff to get fully vaccinated, similar to that given to the construction industry. Source: AAP

ビクトリア州では金曜日からパブやカフェ、レストランが再開しますが、ビクトリア州当局はホスピタリティ従事者に対してワクチンの2回接種を終えることを義務化すると発表しており、ホスピタリティ業界からは怒りの声が上がっています。

オンラインに掲載されていた詳細では、接客業を含む、必要不可欠な労働者は10月22日までに1回目、11月26日までに2回目のワクチン接種が必要と記されているのにも関わらず、政府は19日火曜日、メルボルンのロックダウンが解除される22日金曜日までにホスピタリティ従事者はワクチン接種を終えるよう発表しました。
ビクトリア州のパブやホテルを代表する、オーストラリアホテル協会のビクトリア州CEO、パディ・オーサリバン氏は、政府が規制を後から変えたと批判。

「ビジネスは以前のワクチン接種スケジュールに合わせて、在庫を発注したり、スタッフを配慮したりしてきました。激怒しています」とAAPに語りました。

「スタッフは、18ヵ月以上にわたり、職場に行ったり、行くことを禁じられたり、不安定な時期を過ごしてきました。非常に動揺しています」

AHAは、現在提示されているワクチンスケジュールでは、オープンに間に合わないとし、建設業界に与えられたものと同様の猶予期間を要求しています。

しかしビクトリア州のCOVID司令官のジェロン・ウェイマー氏は、ホスピタリティ業界に関しては「回避する余地がない」と述べ、ワクチン接種を終えているスタッフを見つけるのは問題ないはずだ、と強調しました。
「お客がワクチンの2回接種を義務化されるなか、スタッフは接種しなくてもよいというのは、おかしな話しです」と記者団に語りました。

「今職場に戻るよう言われているのは、お客にサービスを提供するために、真っ先に予防接種を受けた人たちのはずです。ですので私には不合理な提案には見えません」

このホスピタリティ業界での混乱は、エンターテイメント業界での混乱と同時期に発生しました。

政府が日曜に発表した詳細では、エンターテイメント業界は20人のお客を入れて営業が可能と記されていましたが、後からこれはタイプミスであり、同州のワクチン2回接種者が80%に達成するまで再開はできないと訂正されました。

メルボルンでは木曜日の午後11時59分に6回目となるロックダウンが解除され、市内の一部のパブは午前0時に営業を再開する予定です。
しかし、ホスピタリティ従事者を含むビクトリア州民は、木曜日の深夜まで、夜間外出禁止令が適用されるため、深夜になるまで外出は許可されないと、ウェイマー氏は確認しています。

ビクトリア州では1841人の市中感染者が確認されていますが、16歳以上の90%近くが、少なくとも1回目のワクチン接種を受けており、68%以上が2回の接種を終えています。

死者は12人確認され、デルタ株の流行により亡くなったのは175人になりました。

20日水曜日より、ニューサウスウェールズ州から入州するワクチン完了者は、隔離は不要になります。一方でワクチン未摂取者は、到着時に隔離を行い、72時間以内に検査を受け、陰性結果が出るまで隔離を行う必要があります。

 

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Published 20 October 2021 5:39pm
Updated 20 October 2021 5:48pm
Presented by Yumi Oba
Source: AAP, SBS


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