ラニーニャ現象は太平洋のシフトにより正式に終息したものの、今年後半には再発する可能性があると気象学者は述べています。
気象庁は21日、数ヵ月に渡りオーストラリア全土に大雨をもたらした気象パターンが終息したと宣言しました。
気象学者は、太平洋の貿易風、海面水温、海面下の温度の変化を観測し、これらの要因が「中立的な状況への移行」を示唆していると、同局の長期予報責任者であるアンドリュー・ワトキンス博士は述べました。
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一方モデリングによると、今年後半に再びラニーニャ現象が起こる可能性はあると、ワトキンス博士は認識を示しており、気象庁が「ラニーニャ監視」に移行したことも明らかにしました。
年内にラニーニャ現象が再発する可能性は50%程度であると述べています。
しかしラニーニャ現象のシフトが確認されたからといって、今後数ヵ月間平均以上の降雨が見込まれることに変わりはないとしています。それは他の気候要因も影響を与えているからだと、ワトキンス博士は説明します。
マイナスのインド洋ダイポールは通常、オーストラリア中南部で例年より多い降雨をもたらします。
また、北オーストラリア周辺と西オーストラリア沖の海域は「かなり高水温になる」とワトキンス博士は述べています。
これらの温暖な海水温は、オーストラリアの大部分に通常より多い降雨をもたらす傾向があります。
ワトキンス博士によれば、同局が調査したモデリングの約半数は、春にラニーニャが戻る可能性を示唆しています。
ラニーニャが連続して発生することは珍しくなく、1900年以来、約半数の確率で起きています。
「3年続くラニーニャはあまり一般的ではなく、前世紀中頃から3回しか確認されていません」
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