ニュー・サウス・ウェールズ州では新たに10名のCOVID-19陽性者が確認され、シドニーのクラスターに関連する感染者数は21名となりました。
22日火曜日の新規感染者数は5人となりますが、そのうち2人は21日月曜日にすでに発表されています。残りの7人は、20時の締め切り後に確認されたため、水曜日の感染者数に含まれます。
ニューサウスウェールズ州のグラディス・ベラジクリアン州首相は、22日、マスク着用義務を7日間延長すると発表。グレーターシドニー、ウーロンゴン、シェルハーバーのすべての人が、公共交通機関や屋内施設でのマスク着用が義務づけられます。
今回新たに報告された3名の患者は、イラワラの60代の女性、シドニー北郊外の40代の女性、東郊外の20代の女性で、いずれもウェストフィールド・ボンダイ・ジャンクションで働いており、「一瞬の接触」でウイルスに感染したと考えられています。
チーフ・メディカル・オフィサーのケリー・チャント氏によると、2人の陽性者は既存の患者と身近な関係であった一方で、3人目については「懸念している」と述べ、保健当局は、6月12日から18日までの間に駐車場を含むウェストフィールド・ボンダイ・ジャンクションを訪れたすべての人に、検査を受けるよう呼びかけています。
感染者数統計の締め切り後に確認された7人の陽性者については、うち6人が、以前確認された症例の家庭内接触者で、すでに自己隔離を行っていました。
一方、7人目の患者は、ウェイバリーのセント・チャールズ・カトリック小学校に通う児童で、感染源は現在のところ不明です。
「ウイルスに感染した多くの人々は、非常に一瞬のうちに感染しています」とベラジクリアン州首相は述べています。
「非常に短い間の交流、または短い間同じ空間にいたことで、感染が拡大しており、その感染力を物語っています」
一方でベラジクリアン州首相は、現在のところ1例を除くすべての症例の感染源が特定できているため、ロックダウンを導入する予定はないと述べています。
「関連性のない感染者が多数確認され、現在集中している地域以外でも発生した場合には、当然、健康上のアドバイスを調整し、それに対応することになります」
21日月曜日20時までの24時間で行われた検査は前日の2万5000人から2万8,000人超と、増加しています。
屋内施設でのマスク着用義務は、これまで、シドニー市、ウェーバリー、ランドウィック、カナダベイ、インナーウエスト、ベイサイド、ウーララの7つのカウンシルで実施されてきましたが、グレーターシドニー全域に拡大されます。
シドニーCBD、ドラモイン、パラマッタ、ハーストビル、キャッスルヒル、メリーランズ、ボーカムヒルズのバス路線や場所が含まれています。
保健当局は、軽い風邪のような症状がある人は検査を受けるよう促しており、結果が出るまで隔離をするよう強調しています。また、シドニーの東郊外とウーロンゴンの住民に対しては「特に警戒」するよう呼びかけています。
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