一晩で新たに16名の陽性者が確認されたニューサウスウェールズ州では、感染力の強いデルタ株の「非常に深刻な流行」の拡大を抑えるため、一連の規制が発表されました。
水曜日の正式な感染者数は、10名、うち7名はすでに報道されています。感染者統計締め切りの20時以降には、さらに13人の感染者が確認されましたが、これは明日の人数に含まれます。
現時点で、ボンダイ・クラスターは合計31人に上りました。
「政府は、感染力が非常に強い変異株の拡大を抑えるために、今日行動を起こします」とニューサウスウェールズ州のグラディス・ベラジクリアン州首相は23日、会見で述べました。
「我々はこれらの措置を軽々しく取ることはありませんし、絶対に必要な場合を除いて制限を課すことはありません」

Cars line up for COVID-19 testing at Bondi in Sydney on Tuesday. Source: AAP
新たな規制は、グレーターシドニー、セントラルコースト、ブルーマウンテンズ、ウーロンゴン、シェルハーバーの各地域で導入され、水曜日の午後4時から施行されます。
新たに導入される規制は、自宅への訪問者は子供を含めて5人まで、非住宅の屋内でのマスク着用義務化、屋内施設でのダンス禁止、公共施設での立ち飲み禁止、ジムでのレッスンは20人まで(マスク着用義務)など。また冠婚葬祭を含むすべての施設では1人あたり4平方メートルのルールが再導入されます。
屋外での着席イベントは定員の50%に制限され、シドニー市、ウェーバリー、ランドウィック、カナダ・ベイ、インナー・ウエスト、ベイサイド、ウラーラの各地方自治体に居住または勤務している人は、不要不急の移動のためにシドニー都市圏を離れることが禁止されます。
ベラジクリアン州首相は22日、マスク着用をさらに7日間延長しましたが、23日より飲食時を除き、職場や組織的な屋外イベントにも制限が拡大されます。
また、ロックダウンを導入する可能性については否定しませんでしたが、現在の公衆衛生対策に自信を示しています。
「今日発表された保健命令に従えば、この感染症の発生を食い止めることができるでしょう」と語りました。
23日に発表された新たな3件は、ボンダイ・ジャンクションで働く50代の男性、以前発表された症例の近親者であるウーロンゴンの40代の女性、そして同じく以前発表された症例の近親者であるシドニー南西部の30代の男性です。
一晩で確認された13例のうち、8例はシドニー西部のリバプール近郊にあるウェスト・ホクストンで行われた30人規模の誕生日パーティーに関連しており、このパーティーには以前に確認されたボンダイ・クラスターに関連する症例が参加していました。
その後、シドニー南西部のナレラン・ベイルにあるチャイルドケア、「リトル・ザックス・アカデミー」に通っていた2歳の女の子を含む10件の患者が、このパーティーと関連していることが判明しました。
このチャイルドケアセンターは、23日のフェイスブックの投稿で、清掃と消毒のために閉鎖したことを発表しています。
残りの1名は、ボンダイ・クラスターに関連して以前報告された症例の濃厚接触者であり、4名の感染源は現在のところ不明です。
チーフ・メディカル・オフィサーのケリー・チャント氏は、「全員がシドニー南東部に居住または勤務していることが分かっているので、地理的な広がりについてはある程度安心できる」語りました。
「増幅する能力を持つ感染株であることは明らかです。そのため高い検査率を保ち、全員が公衆衛生上のアドバイスに従うことが必要です」
水曜日には、マスコットの『ワラビーズ・タイ・レストラン』など、されました。また、6月12日から18日までの間に、ウェストフィールド・ボンダイ・ジャンクション、特にフィットネス・ファーストに通っていた人には、検査を受けるために名乗り出てほしいと当局は呼びかけています。
ニューサウスウェールズ州では、火曜日の午後8時までの24時間で4万4,000件以上の検査が記録され、前日の2万8,00件を大きく上回りました。
この男性はフライト中、感染性が高かったと考えられており、2つのフライトがエクスポージャー・サイトとして特定されました。問題のフライトは、6月18日(金)午後7時5分にシドニーを出発してウェリントンに向かうカンタス航空QF163便と、6月21日(月)午前10時13分にウェリントンを出発してシドニーに向かうニュージーランド航空NZ247便です。
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