シドニーのボンダイ・ジャンクションにあるウェストフィールド・ショッピングセンターで13日午後3時過ぎ、男が複数の人を刃物で無差別に刺し、6人が死亡。数人が負傷し、病院へ搬送されています。
容疑者の男は駆け付けた警察官によって射殺されました。
週末の買い物客で賑わうショッピングセンターはただちに「重大インシデント」が宣言され、現場では駆け付けた救急隊が被害者の手当にあたりました。
ニューサウスウェールズ州救急車によると、生後9ヵ月の乳児を含む9人が刺傷で病院に搬送され、重傷または重体で入院している人が多数いると言います。
警察の捜査は続いていますが、当局は継続的な脅威はないと述べています。

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クック氏によると、現場には動機や思想を示すものは何もないとするものの、警察はテロを否定していないと述べました。

Families walk out of the Westfield Bondi Junction shopping mall after a stabbing incident in Sydney on 13 April, 2024. Source: Getty / David Gray
現場近くにいた一人の女性警官が駆けつけ、容疑者の身元を確保しようとしたところ、男が刃物を振り上げたため、発砲。男は現場で死亡しました。
警官の行動が多くの命を救ったと、クック氏は述べています。
「私たちの心は、この恐ろしい事件に巻き込まれた犠牲者、ならびに事件によって影響を受けたすべての人に向けられています。」

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「人々が走っていると思ったら、すぐに銃声のようなものが聞こえました。20メートルくらい先の場所からでしょうか。」
「それからみなと一緒に走りました。大勢の人、数百人が走っていました。」
ゴンサルヴェスは銃声が聞こえる20分ほど前には、たくさんの叫び声が聞こえたと振り返ります。
「誰かがケガをしているようでした。」
SBSオーディオ、イタリアンプログラムのドメニコ・ジェンティーレも当時、ショッピングセンターにおり、3発の銃声を聞いたと言います。
パニックになったというジェンティーレは、どこに避難したらいいのかわからず、ハリスファームに逃げ込んだと言います。
メディアの取材に応じた目撃者たちは、買い物客を店内に連れ込み、安全のためにドアに鍵をかけるなど、店員たちの英雄的な行動を報告しています。
午後8時過ぎ、会見を開いたアンソニー・アルバニージー首相は、今回の事件について、「罪のない人々を無差別に狙った恐ろしい暴力行為」であるとし、被害者と遺族、現場で事件を目撃した人々、並びに救助にあたった警察や救急隊などに思いを寄せました。
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