連邦政府のスコット・モリソン首相がきょう9日、日本の安倍晋三首相とビデオリンクによるバーチャル会談を行い、安全保障や軍事協力などが話し合われる見通しです。
モリソン首相は今年1月に日本を訪問し、安倍首相との会談を予定していましたが、山火事被害の拡大を受けて延期されていました。
今夜予定されているバーチャル会談に先立ち、オーストラリアと日本、そして米国の防衛相の間で、最近会合が行われています。3カ国の防衛相がこの会合後の8日に発表した声明は、東・南シナ海での中国の軍事活動の活発化を背景に、中国の影響力の高まりを強く警戒する内容になっています。
きょうのバーチャル会談でモリソン首相と安倍首相は、COVID-19への対応についても話す予定で、宇宙開発での日豪協力に向けた署名も行われる見通しです。
モリソン首相は8日に発表された声明で、「今回の会合は、グローバルパンデミックと戦略的な不透明さのなかで、(日豪の)特別な戦略パートナーシップの重要性を再確認することにある」と述べ、「状況が許されればすぐにでも日本を訪問できるよう、土台作りを行う」としています。