二ューサウスウェールズ州では、新たに22人の市中感染者が報告され、保健当局はシドニーの4つのLGA(ローカル・ガバメント・エリア)に対してステイ・ホーム命令を発表しました。
ウラーラ、ウェイバリー、ランドウィック、シティ・オブ・シドニーのエリアに、居住または勤務している人は、「絶対的に必要な場合を除き」7日間、自宅で待機することが求められます。
自宅を出ることが許される理由は、仕事や教育のため(家で仕事や勉強ができない場合)、運動のため、健康管理や他人の世話をするため、必需品を購入するためなどで、自宅待機命令は6月25日の午後11時59分から施行されます。
ニューサウスウェールズ州のグラディス·ベラジクリアン州首相は、今後数日間でさらに多くのケースが発生する可能性があることを示唆しています。
「これまでは、家族の中で1人か2人がウイルスに感染していたかもしれませんが、今回のウイルスは感染力が強いため、1人でも陽性反応が出れば、家族の100%近くがウイルスに感染する可能性があると予想されます」
「また、これまでに見られた行動パターンから、残念ながら、日中にお客と対面している多くの従業員がウイルスを感染させていることも理解しています」
現在実施されている、自宅への訪問者人数制限やマスク着用義務、グレーターシドニーにおける施設の人数制限などの規制も、来週金曜日の深夜まで延長されます。
25日金曜日の公式な感染者数は、既に発表されている6人を含む11人でした。しかし、感染者数集計締め切りの午後8時以降にはさらに17人の感染者が記録されています。これらは土曜日の感染者数に含まれます。
現在、ボンダイ・クラスターに関連した感染者数は65名となっています。
金曜日に新たに報告された5例は、シドニーの東郊に住む30代の男性、30代の女性とその子供、80代の女性、以前に報告された症例の近親者であるサザランド・シャイアの20代の男性です。
午後8時以降に確認された17件のうち14件は既知の症例と関連しており、3件は緊急調査中です。
保健当局は、少なくとも3人のスタッフが陽性反応を示した、ダブルベイの「ジョン・ベイリー美容院」での感染拡大について「重大な懸念」があるとし、6月15日から23日の間にこのサロンを訪れた人は、隔離するように呼びかけいます。
「私たちが心配しているのは、900人以上のお客様が感染していること、またはその可能性があることです」とチーフ・メディカル・オフィサーのケリー・チャント氏は述べています。
「今後さらに感染者数が増えるでしょう」
また、木曜日に確認された陽性患者が、感染性が強い時期に2つのジム、「フィットネス・ファースト・プラチナ」と「ボンダイ・ジャンジュション・フィットネス・ファースト」に通っていたことも、懸念されています。
ニューサウスウェールズ州政府の危機管理内閣は、金曜日の朝に会合を開きました。
シドニーでの感染はメルボルンまで拡大しています。
シドニー西部のリバプールに近いウエスト・ホクストンのパーティーでウイルスに感染した男性と、その同僚がメルボルンでウイルスに陽性反応を示したことがわかりました。このパーティに参加した17人が、これまでに陽性反応を示しています。
特に懸念されている場所はポッツポイントの「Cafe de la Fontaine」、ボンダイジャンクションの「Elixir Health Club」、アレキサンドリアの「Cantine Verte Cafe」と「The Pommery Cafe」、カシューラの「Crossroads Homemaker Centre」などです。
ニューサウスウェールズ州保健局のウェブサイトに掲載されている時間帯にこれらの場所を訪れた人は、直ちに自己隔離して検査を受けるよう、政府は呼び掛けています。
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