ニューサウスウェールズ州のグラディス・ベラジクリアン州首相は、グレーターシドニーにおけるロックダウンを少なくとも2週間、7月30日まで延長することを発表しました。
同州では97人の新規感染者が確認され、うち24人が、感染期間中に外出していたことがわかっています。
陽性者のうち60人は感染期間中にすでに隔離を行っていたほか、7人は一部の期間を隔離していました。残りの6人については現在調査が進められています。
また97人の陽性者のうち61人は既知のクラスターに関連しており、36例は現在調査中です。
「人々がストレスを感じ、動揺していることは理解しています。私も同じです。このような状況になることを誰も望んでいません」

NSW Premier Gladys Berejiklian announcing another extension to Sydney's lockdown on Wednesday. Source: AAP
ロックダウンの延長期間中、生徒のオンライン学習は、エッセンシャルワーカーの子供を除き、継続されます。
ベラジクリアン州首相は、感染期間中に隔離を行っていない人の数がもっとも重要であるとし、ロックダウンのさらなる延長については否定しませんでした。
「24人という、今日の数がゼロ、またはゼロに近づかない限り、ロックダウンを終了することはできません」
「2週間後に状況を確認してから、それ以降の情報を提供する予定です」
ニューサウスウェールズ州のチーフ・メディカル・オフィサー、ケリー・チャント氏は、今日発表された感染者のうち、70件はシドニーの南西部、その大多数がフェアフィールドのLGA(ローカル・ガバメント・エリア)で発生していると述べています。
「家庭内での感染が多く見られますが、職場での感染も目立ちます」
州政府が昨日、フェアフィールドLGAのエッセンシャルワーカーに対して検査を義務付けたことから、検査サイトでは朝から車の列が何キロにもおよびました。
検査の急増に対して州が準備不足だったのではないかという質問に対して、ベラジクリアン州首相は、政府は地元の保健当局と協力して、今後に備えて十分なリソースを確保していると述べました。

Long queues of cars are seen at a pop up Covid testing clinic at the Fairfield Showgrounds in Sydney on Wednesday morning. Source: AAP
「検査を受けるため長い間待つことを受け入れなければなりません。ご迷惑をお掛けした人たちにはお詫び申し上げます」
現在、ニューサウスウェールズ州の病院には71人のコロナウイルス患者が治療を受けており、そのうちの20人が集中治療室に入院しており、4人が人工呼吸器を必要としています。
直近24時間の検査数は6万5,000人を上りました。
感染拡大が主に懸念される地域は、フェアフィールド、ローズランズ、ローズベリー、カンタベリー、ベルモア、サザランド・シャイア、セント・ジョージ地区、ウィンザー、セント・アイブス、ペンリス、ベイサイドです。

NSW Chief Health Officer Dr Kerry Chant speaking on Wednesday morning. Source: AAP
チャント氏によると、集中治療を受けている20人のうち、1人は20代、2人は30代、2人は40代、5人は50代、5人は60代、3人は70代、2人は80代で、「これらの年齢プロフィールを読み上げるのは、COVIDが若い年齢層では軽度であるという誤解を解くためです」と強調しました。
「COVIDが、ICUへの入室を必要とする重篤な病気であることに変わりはありません。ですから、自分自身と大切な人の安全を確保し、公衆衛生上のアドバイスに従うことが重要です」。
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