10日連続市中感染ゼロのNSW州 規制緩和発表

10日間連続で市中感染が確認されなかったことを受け、NSW州政府は集まりの人数制限やマスク着用ルールを緩和しました。

NSW Premier Gladys Berejiklian.

NSW Premier Gladys Berejiklian. Source: AAP

新型コロナウイルスの市中感染が10日連続で確認されなかったことを受け、ニューサウスウェールズ州政府は27日、屋内・屋外の集まりの制限、ならびにマスク着用ルールの緩和を発表しました。

規制の緩和は29日金曜日からのスタートとなります。

一方で同州では27日、ホテル隔離中の帰国者2人から陽性反応が確認されました。

ニューサウスウェールズ州の住民は、金曜日より、自宅に30人まで招待することが可能となります。またピクニックなど、屋外での集まり(庭も含む)は50人までに緩和されます。

冠婚葬祭の出席者数の上限は300人に引き上げられるほか、企業イベント、宗教的な集まり、ホスピタリティ施設では人数制限が完全に取り除かれ、「1人4平方メートル」のルールが敷かれます。

またニューサウスウェールズ州のベラジクリアン州首相は、「1人4平方メートル」のルールが2週間後に「1人2平方メートル」に緩和される可能性も示唆しました。

「我々の州はオーストラリア国内で、最も強固な検疫システムが導入されていますが、完璧なシステムなどは存在せず、発生のリスクもあります」とベラジクリアン州首相は記者団に語りました。

「万が一発生したとしても、それが大拡散するような状況は避けなければなりません」
グレーターシドニー周辺でのマスク使用に関する規則も変更され、リテールでの使用は義務ではなくなります。

一方で、公共交通機関や、宗教的な集会、ゲームルーム、ホスピタリティ施設における接客業では、引き続きマスクの着用が義務づけられます。

公共交通機関でのマスク着用は、シドニーCBDの労働者を職場復帰させる上でも、非常に重要であると述べました。
「一般的に、社会的距離を保つことができない場合は、マスクの着用を推奨します。しかし、リテールの買い物客や従業員、ホスピタリティ施設への訪問者などには、強制されません」とベラジクリアン州首相は述べています。

現在の規則では、グレーターシドニー、セントラルコースト、ウーロンゴンでは屋内でのマスク着用が義務づけられているほか、家庭への訪問者は5人まで、屋外での集まりは最大で30人までとなっています。

一方で、ニューサウスウェールズ州保健省は、リバプールの下水からウイルスの断片が検出されたことを受け、シドニー南西部の人々に対してCOVID-19の症状に注意をはらうよう、促しています。
また、ニューサウスウェールズ州では、26日午後8時までの24時間の検査数が1万人を切ったことを受け、保健当局は検査率を上げるよう呼びかけました。

「継続的な検査数の低さは、ウイルスがまだ地域社会で循環している可能性があることを指し、懸念すべきです」とジェレミー・マカンティ博士は声明の中で述べました。
オーストラリアでは、他人から1.5メートル以上離れていなければなりません。お住まいの州における集まりの人数制限をご確認ください。風邪やインフルエンザの症状が出ている場合は、家に留まり、医師に電話して検査を手配するか、1800 020 080のコロナウイルス健康情報ホットラインに連絡しましょう。

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お住まいのテリトリーのガイドラインをご確認ください: .

 

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Published 27 January 2021 2:58pm
Updated 27 January 2021 3:18pm
Presented by Yumi Oba
Source: AAP


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