メルボルンでは今夜25日18時から、自宅での集まりは1日5人まで、公共の場での集まりは30人に制限されることが、ビクトリア州のジェームス・メリノ州首相代理により発表されました。
また、12歳以上の人は屋内でのマスク着用が、飲食や運動時を除き、義務付けられます。
学校や職場、リテール、カフェ、レストラン、パブなどは営業を継続できますが、これまでと同様の収容人数制限が適用されます。
一方でホスピタルや高齢者施設では、訪問者の制限が導入されます。
これらの規制は少なとも6月4日まで実施され、メルボルン大都市圏のみに適用されます。
「これはコンタクト・トレーサーたちが、感染ルートを突き止め、封じ込めるために要される時間を与えるためである」と、メリノ州首相代理は述べています。
メリノ氏によると今後、サッカーの試合を含む大規模イベントにさらなる制限が必要かを、公衆衛生アドバイザリーパネルとともに検討すると明かしました。
メルボルンの北郊外では、火曜日の朝、60代の男性から5人目となるCOVID-19陽性反応が確認されています。
メリノ氏によると、この男性は月曜日に確認された4人の感染者よりも前に症状が出ており、ウィトルシー市で発生した可能性があると述べています。
ゲノム解析の結果、今回のアウトブレイクは、今月初めに南オーストラリア州の検疫ホテルでウイルスに感染したウォラートの男性のケースに関連していることが判明しました。ウォラートはウィトルシー市内であり、この男性は別の日ではあるものの、他の感染者と同じ、エッピングのウールワースで買い物をしています。
一方で、ビクトリア州のチーフ・ヘルス・オフィサーのブレット・サットン氏は、ウォラートの男性と5件のケースとの間には「決定的な関連性」は現在のところ当局により確率されていないと述べています。
「間にまだ別の感染者がいるかもしれません。それを追求するには、今朝確認された陽性者と非常に長くて詳細な聞き取り調査を終える必要があります」
「この変異種に油断してはいけません。少なくとも、いわゆるイギリスの変異種やカンタベリー変異種と同じくらいの感染力があります」とサットン教授は述べています。
マーティン・フォーリー保健相によると、陽性者が訪れたとする施設のリストが、保健省のウェブサイトに掲載されており、それは現在10ヵ所以上にのぼり、州内で3番目に大きいショッピングセンター「ハイポイント」も含まれています。
現在、ショッピングセンター全体に対して注意が呼びかけられていますが、フォーリー保健相によると、コンタクトトレーサーによる聞き取り調査が終われば、特定の店舗に絞られる可能性が高いとい言います。
一方でフォリー氏は、この施設リストが今後増えることを見込んでいます。
ワクチン接種資格を持つビクトリア州の住人は、ワクチンの摂取を
ビクトリア州では、26のワクチン接種施設の営業時間が拡大されます。メルボルンでは今朝、ショーグラウンドの摂取施設が、営業開始5分で、定員となりました。
また3人は、「今後規制を避けるために、コミュニティができるだけ早くワクチンを摂取することが求められる」と強調しています。
「もし現在摂取資格を持っているのであれば、待たずに摂取してください。ワクチンを受けに行ってください」
メリノ氏は、ビクトリア州でのワクチン接種資格基準の拡大について、数日中に発表する予定だと述べました。
各テリトリーでは、ビクトリア州から到着する人に対して、トラベル・アドバイスを発表していますが、現時点では州境はすべて開いたままです。
現在ビクトリア州では、14人のCOVID-19感染者が確認されており、うち9人がホテルで隔離されています。
火曜日の午前0時までの24時間に、同州では約1万4,892人がウイルスの検査を受け、8269人がワクチンの投与を受けています。
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ！
