モリソン政府は 1,660万ドルを 9種類の補助金に拠出することを発表しました。 これは妊婦及び新しく親になる人向けのメンタルヘルス及び精神衛生をサポートするために使われます。
妊娠中にうつ病を発症する女性は10%に上り、 7人に1人の女性が 出産後にうつ病を経験していると推測されています。
男性においても 出産前後期に うつ病を経験することがあります。パートナーの出産を待つ男性、新しく父親になる男性のうち、およそ10人に1人が、出産前後に、うつ、不安、精神的苦痛などを経験しています。
補助金のうち、Karitane(ペアレンティングサービスの非営利リーダー組織)は、 4年間にわたり 944万ドルの助成をNational Perinatal and Infant Mental Health Connect and Care Programに受け取ります。
これとは別に、グレッグ・ハント保険相によると、GPの診断で10回のうち9回は患者側の費用負担がありませんでした。
GPのbulk billingの割合は、2020年7月から2021年3月までの期間88.7%の高率を維持しています。これは前の年の同期間よりも3%高くなっています。(*bulk billing: 開業医や医療サービスが、患者にかかった医療費を政府に請求するオーストラリアの医療システム。)
メディケア全体でbulk billingは80.9%に達しました。 これは2012/13年から4.4%増加しています
新型コロナウイルスのパンデミックにより、遠隔医療が増えてメディケアのbulk billingが増えました。また、遠隔医療により、コミュニティの中で病気が広がるのを防ぎました。
” 政府のメディケアとbulk billingに対するコミットメントは 盤石のままです。これらの数字は 私たちがオーストラリア国民の健康と精神衛生を、これまでになくサポートしていることを示しています。” ハント保健相は日曜の声明でこう話しました。
その他のメンタルヘルス新助成プラン
- 259万ドル
ニューカッスル大学のSMS4dads提供実現へ
これはアボリジニおよびトレス海峡諸島民を含む、地方・遠隔地に住む父親への、SMSを使用した精神衛生チェックシステム。精神疾患への予防と早期介入を目的としている。 - 136万ドル
Transitioning Wellへデジタル・リソースの開発と提供実現へ
これは、小規模ビジネスオーナー・経営者が、妊娠中または新しく親となる従業員のメンタルヘルス・精神衛生をサポートするために役立つデジタル・リソース。 - 75万ドル
Centre of Perinatal Excellence (COPE)へ
「周産期メンタルヘルスケア:オーストラリア臨床実践ガイドライン」のレビューとアップデートを行う。 - 75万ドル
Possums for Mothers and Babiesへ
地方コミュニティの医療専門家と新しく親となる人のための、トレーニングと専門的なピアサポートを提供する。 - 65万ドル
Western Sydney Universityへ
若い母親のための、メンタルヘルス知識を向上させるラーニング・リソースを開発提供する。 - 52万ドル
Western Sydney University
妊娠中、出産、産後早期の女性をケアする臨床医を対象にメンタルヘルス・トレーニングプログラムを開発提供する。 - 29万ドル
Gidget Foundation Australiaが率いる周産期メンタルヘルス組織のアライアンスへ
毎年11月のPerinatal Mental Health Week(周産期メンタルヘルス週間)に全国的な啓発キャンペーンを実施 - 25万ドル
Murdoch University Ngangk Yira Research CentreのAboriginal Health and Social Equityへ
医療従事者の トレーニング資料作成し Baby Coming You Readyの携帯電話版アプリを開発。アボリジニ女性のためのアセスメントと集団検診のプログラムのために使用。
木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!
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