西オーストラリア州北西部沿岸のキャンプ場で行方不明になっていた4歳のクレオ・スミスちゃんが、2週間以上経った11月3日未明、無事発見されました。
「今朝未明にクレオ・スミスちゃんを救出したことを発表できることを光栄に思います」、「クレオちゃんは元気に生きています」と西オーストラリア州警察のコル・ブランチ副長官が声明で述べました。
ブランチ氏によると、警察は水曜日の午前1時頃、カナーボンにある鍵のかかった家に侵入し、その部屋のひとつでクレオちゃんを発見。
警官の一人が彼女を抱き上げ、名前を尋ねると、「私の名前はクレオです」と答えたと言います。
クレオちゃんはしばらくして両親と19日ぶりの再開を果たしました。
クレオちゃんの母親、エリーさんは「私たちの家族がまたひとつになりました❤️」とインスタグラムに投稿しています。

Cleo's mother had woken to find the tent open and Cleo missing, along with her sleeping bag. Source: Instagram/Ellie Smith
警察は、クレオちゃんの家族と接点がないカナーボン出身の男性(36)の身柄を確保。現在取り調べを受けていることを明かしました。
ブランチ氏によると、この男性は警察の捜査に協力しているものの、警察は「捜査を一人に絞ることはない」と強調しています。
「(警察は)膨大な捜査を前にしている」と、ブランチ氏はナインの『トゥデイ・ショー』で語りました。
クレオちゃんの捜査はまるで「干し草の中の針」を探すようなものだったとする一方で、100人の刑事が何千もの証拠を調べ上げ、火曜日の夜遅くに受け取った手がかりをもとに迅速に行動したと明かしました。
捜査には携帯電話のデータが使用されたことをブランチ氏は確認しています。
発見当時、クレオちゃんはひとりで家におり、男性は家から近い別の場所で見つかりました。
クレオちゃんは念のため、病院に搬送されています。
「最も重要なのは、クレオちゃんがお母さんとお父さんと再会し、安全で元気であるということです」とブランチ氏は言いました。
「私は、ベテラン刑事が安堵して泣き崩れるのを見たことがありません。驚くべき瞬間であり、今はまだ信じられません」
ブランチ氏は、チャンネルセブンの『サンライズ』で、クレオちゃんの発見は「キャリアのハイライト」であると語りました。
4歳のクレオちゃんは、マクラウドのブローホールズのキャンプ場から消息を絶って2週間以上行方不明になっていました。
彼女は一家のテントから、寝袋ごと消えており、当初は迷子になったのではないかと懸念されていましたが、日が経つにつれ、警察はクレオちゃんの安否に「重大な懸念」を抱くようになりました。キャンプ場に到着した日にいた110人以上の人々に聞き取り調査を行ったほか、北はミニリアから南はジェラルトンから集めた50立方メートルに上るゴミも調べました。
また、クレオちゃんが行方不明になる前の深夜にキャンプ場を出発した車の運転手を探していたこともあり、犯罪防止センターに寄せられた1,000件以上の電話にも耳を傾けてきました。
警察は、母親のエリー・スミスさんとパートナーであるジェイク・グリドンさん、さらにはクレオちゃんの実父も容疑者ではないと強調しています。
スコット・モリソン首相は2日、「我々の祈りが通じた」とツイート。
「何と素晴らしい、安心できるニュースでしょう」
「クレオ・スミスちゃんが無事発見されました」
「彼女の発見と家族のサポートに携わった多くの警察官に感謝します」と綴りました。
野党労働党のアルバニージー党首も、「とても嬉しいニュース」、「諦めることなく少女を探したすべての人々に、感謝の意を表します」と述べました。
西オーストラリア州警察のクリス・ドーソン長官と水曜日の朝話した、ニューサウスウェールズ州警察のミック・フラー長官は、ドーソン長官が、クレオちゃんの安否を確認したさいに「泣き崩れた」ことを2GBラジオの取材で明かしました。
ドーソン長官は、クレオちゃんが生きて見つかる可能性は「非常に低い」と考えていたとする一方で、西オーストラリア州警察がクレオちゃんのことを「決して諦めなかった」と述べています。
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