グレーター・シェパートンを除くビクトリア州の地方部は、9月9日23時59分にロックダウンが解除されます。これらの地域では外出禁止令が解除され、移動制限も撤廃されます。またオフィスは収容スペースの25%、または10人での営業が許可され、ビジネスは利用者数に上限を設けて再開することが可能となります。
プレップから2年生、および12年生は教室での対面授業が再開されますが、その他の学年は引き続きリモート学習が継続されます。
ビクトリア州は8日、221人の市中感染者を確認しました。
アーリー・ラーニング・センター、並びに幼稚園、チェイルドケア、ファミリーデイケアも再開され、葬儀は20人まで、結婚式は10人を上限に行うことが可能となります。
屋内外でのマスク着用は、免除されている場合を除き、義務となります。
また自宅への来客は引き続き禁じられますが、屋外での集まりは10人まで可能となります。
グレーター・シェパートン 引き続きロックダウン
現在も新規感染者が報告されているグレーター・シェパートンでは、ロックダウンを継続する必要があると、ダニアル・アンドリューズ州首相は述べています。
「来週にはビクトリア州の他の地方部に追いつくことを願っていますが、今後については現在拡大しているアウトブレイクを封じ込めてから発表します」
一方メルボルンは、ビクトリア州でワクチン接種の対象となっている70%が少なとも1回目のワクチンを受けるまで、ロックダウンが継続されます。
現時点でビクトリア州民の60%以上が少なくとも1回目のワクチン接種を受けています。
アンドリューズ州首相は、メルボルン大都市圏から地方部への移動を抑制するため、警察の取締りを「大幅に強化」すると発表。
「ビクトリア州内を移動する際には、車を止められる可能性があります。必ずしもすべての車が対象になるわけではありませんが、ナンバープレート認識技術が使用されるでしょう」
「地方部に行く正当な理由がない限り、行かないでください」

People queue in their cars for a COVID test at a drive-through testing site at Shepparton Sports Precinct in Shepparton, Victoria, Tuesday, August 24, 2021. Source: AAP Image/Daniel Pockett
本日発表された新規感染者のうち、98件は既存のアウトブレイクとの関連が確認されています。
ビクトリア州のアクティブケースは1920人です。
シナゴーグでの違法な集会で多額の罰金
ユダヤ教の祝日であるロッシュ・ハシャナを祝うため、メルボルンのシナゴーグに集まった30人が、ロックダウン規制違反により、合計で3万2,000ドル以上の罰金を科せられました。
ビクトリア州警察のラッセル・バレット長官補佐は、近日中にさらに多くの罰金が科せられるだろうと述べています。
正統派ユダヤ教の信徒たちは、火曜日の早朝、リッポンレアのシナゴーグの近くにある祈りの部屋と思われる建物に入り、警察は建物の表玄関と裏玄関を取り囲み、午後8時過ぎに続々と出てきた人々の詳細を確認。
当初の報告では、最大で100人が参加したとされていましたが、その後の調査では20人から30人であったことが確認されています。
また複数の参拝者が攻撃的になり、カメラマン1人が脳震盪のため、アルフレッドで治療を受けています。バレット長官補佐によるとこの暴行事件は警察にすでに報告されており、調査が進められています。

Victoria Police speak with people as they exit from a building near a Ripponlea synagogue in Melbourne, Tuesday, September 7, 2021. Source: AAP
ビクトリア州ユダヤ人コミュニティ協議会(JCCV)は、これは少人数による行動であり、「コミュニティの大多数を代表するものではない」、大半が自宅でロッシュ・ハシャナを祝っていると強調。
「JCCVは、COVIDの制限に従わなかったと思われる一部の人々の行動に強い失望を表明する」と述べ、組織はコミュニティが規制を守るよう、「多大な努力をしてきた」と訴えました。
With AAP.
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