メルボルンとビクトリア州一部地域のロックダウン規制が木曜日23:59に緩和へ

ビクトリア州の水曜日の市中新規感染者は、検査数28,000件のうち一人でした

Victorian acting Premier James Merlino says restrictions in Melbourne and regional Victoria are still set to ease at 11.59pm on Thursday.

Victorian acting Premier James Merlino says restrictions in Melbourne and regional Victoria are still set to ease at 11.59pm on Thursday. Source: AAP

ジェームス・メルリーノ州首相代理は、メルボルンとビクトリア州一部の ロックダウン規制を木曜日の23時59分より緩和すると発表しました。

ビクトリア州の水曜日の市中新規感染者は、検査数28,000件のうち一人でした。
”明日(木曜)午後11:59から、メルボルン都市圏は現在ビクトリア州地方エリアと同じ規制に移行し、ビクトリア州地方エリアさらに緩和に向けて移行します” メルリーノ氏は水曜朝にこう発表しました。

新しい規制の下では、メルボルン都市圏で「外出できる5つの条件」は適用されなくなります。そして外出範囲半径10 キロメートル圏内という規制は25 キロメートル圏内に広がりました。

学校は金曜から対面式の授業に戻ります。コミュニティのスポーツアクティビティはすべての年齢で再開することができます。1.5メートルのソーシャルディスタンスを守れる限りには、室内でのマスク着用は義務付けられません。 そしてレストランとカフェは100人を限度として再開することができます。屋内の場合は最大50人を限度とします。

メルボルンからビクトリア州地方へ、ロングウィークエンドに出かけることは未だ禁止されています。

スポーツジム、アミューズメントパーク、ダンススタジオ、ナイトクラブなどの施設はまだ再開することができません。メルリーノ氏は836万ドルのこれら影響のあるビジネスへの支援予算を同時に発表しました。

“私たちが一緒になって成し遂げたことを私たちは誇りに思うべきです。しかし、まだ終わってはいません。ビクトリア州全体、オーストラリア全体にワクチンが行き届くまで、私たちはこのウイルスといつも一緒です。”
“自己満足に浸ることはできません そして皆さんに正しいことをし続けることをお願いします。”
メルリーノ氏はこう話しました。

ヘルスオフィサーのブレット・サットン氏は、アウトブレイク前の状況に戻る タイムラインを示すことはないと話しました。週ベースでこの状況を判断していくためとしています。
“州首相代理が示したように、私たちは週ベースで状況を精査していきます。ビクトリア州の地方が、この一週間でどのようなレベルに好転するか、注意深く見ていきたいと思っています。それが私のさらなる願いでもあります”

“私たちは日々起こっていることに驚くことがあります。そして、未だそれが変わりやすい状況であるということを分かっていなければいけません”

これはメルボルンのホテル隔離で起きた、さらに感染しやすい変異種のアウトブレイクのケースについて示唆しています。 それは5月8日スリランカから戻った40代の男性から始まっていました。

COVID-19デルタ変異種に感染していたその男性は、メルボルンにある隔離用のホテルに入ってすぐに、誤ってホテルのドアを開けました。

しかし、ビクトリア州のCOVID-19隔離責任者であるエマ・カッサー氏は このことがデルタ変異種が広がった理由であるとは考えにくいと話しています。

当局は、どのように感染が広がったかを、現在早急に調べています
ゲノム配列により 彼が感染したウイルスは、North Melbourne Primary Schoolの二つの家族のうち一つと同様だと分かっています。これは西メルボルン・アウトブレイクのエピセンターとなっています

しかしどのようにしてそのウイルスがメルボルン南東グレン・エイラに住む 海外から戻った旅行者から、その家族へ感染したかは明らかにはなっていません。

“この24時間は、全ての調査をカバーするためにとても忙しく活動していました”カッサー氏はABCラジオにそう話しました。

その男性は当初Novotel Ibis ホテルに滞在していました。そして検査で陽性が確認されると、24時間以内に’Health Hotel’と呼ばれるホリデイ・インに移されました。

彼がIbisに滞在しているときに、スタッフメンバーがまだ廊下にいる間に彼はホテルのドアを開けました。

“唯一のIPC(感染予防管理)違反は、この男性が1分未満ドアを開いた時だけです。彼はドアをノックされたと思いましたが それは別の部屋でした。”カッサー氏はそう話しました。

 “さらに彼は、そのスタッフがそのフロアにいたとき、6メートル以上離れていたと認知しています。感染するには遠すぎます。”

“この時点で、感染するという確率は非常に低いのです。”

さらに、その廊下にいたスタッフはN 95マスクとフェイスシールドをつけていたとカッサー氏は付け加えました。
ビクトリア州は4件の市中感染を確認しているために、追加で十万回分のファイザー社製ワクチンを取得しました。

City of Whittleseaのクラスターは、現在のメルボルンのロックダウンの要因となっていますが、デルタ変異種の感染とは別のものです。これはアデレードでホテル隔離中にウイルス感染したWollertの男性に起因しています。

Wollertの男性は、ホテルの廊下でドアの開閉の最中に、ウイルスに感染したと報告されています。

カッサー氏は、デルタ変異種に感染した男性と一緒のホテルで暮らしていた二人についても、追加で検査をしていると話しました。

この二人については17日目と20日目のテストをしていないことを明らかにし、これは必須の検査ではないと付け加えました。

なぜ必須の検査ではなかったかのかという質問に対し、彼女はそれは公衆衛生のほうの問題だと回答しました。

“彼らはいまフォローアップされており、検査もおこなっています。” カッサー氏は二人のホテル滞在者について話しました。

同じ階に滞在していた12人に関しても、追加の検査を要請しています。
カッサー氏はまた、ヘルス当局がメルボルンに感染した男性を輸送した飛行機を清掃・整備した人々も追跡調査していると話しました。

Ibisホテルの268人中265人が検査で陰性だとわかっています。

Health officer アレン・チュング氏は、デルタ変異種が広がるための四つの仮説があったと話しました。考えられる可能性は、彼が移動中か当時他の隔離中の二人といる時にウイルスが広がったと考えられると伝えています。

ビクトリア州の昨年の致命的なCOVID-19の第二波は、隔離ホテルから漏れたことが原因でした。その後、ホテル隔離のシステムが大きく見直されることになりました。

オーストラリアでは、他人から1.5メートル以上離れていなければなりません。お住まいの州における集まりの人数制限をご確認ください。風邪やインフルエンザの症状が出ている場合は、家に留まり、医師に電話して検査を手配するか、1800 020 080のコロナウイルス健康情報ホットラインに連絡しましょう。ニュースや情報は、で63カ国語で提供されています。

お住まいのテリトリーのガイドラインをご確認ください: .

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Published 9 June 2021 5:18pm
Updated 9 June 2021 6:25pm
Presented by Kazuyo Kitada
Source: AAP, SBS


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