今月16日から、連邦政府により500人以上が集まるイベントの開催が禁止されました。コロナウイルス(COVID-19)の感染の拡大を防ぐための措置です。
これを受けて、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、タスマニア州、西オーストラリア州では、4月25日に予定されていたアンザックデーのイベントが中止となりました。
西オーストラリア州などでは、代替案として、ソーシャルメディアや動画のライブストリームなどを利用した何らかの記念イベントを実施する話が出ています。
ビクトリア州では、一部のイベントは予定通り実施されますが、さまざまな制約が課されます。メルボルンでのアンザックデーマーチは中止されますが、シュライン・オブ・リメンバランス(戦争慰霊館)でのドーンサービスは、観客を入れずに行われます。
ビクトリア州、西オーストラリア州、ACTは16日までに、COVID-19の感染の拡大を受けてそれぞれ非常事態宣言を発令しています。
日系イベントにも影響
シドニーのジャパンファウンデーションは16日、4月30日までのイベントを全て中止しました。図書館とギャラリーは引き続き利用できます。
シドニーではまた、オーストラリア入国者に対する14日間の自主隔離が義務づけられたことを受け、今月27日に予定されていた、世界初の太平洋横断を達成した全盲ヨットマン・岩本光弘氏の講演会も中止が決まっています。
ビクトリア州でも、5月17日に開催予定だったボックスヒルでのジャパンフェスティバルが中止となっています。
中止となったイベント
これまでに中止が発表された主なイベントです(スポーツ除く)。
-ビビッド・シドニー
-シドニーのロイヤルイースターショー
-セント・パトリックス・デーの関連イベント(シドニー、アデレード、パース、ブリスベン)
-メルボルン・インターナショナル・コメディフェスティバル
-Comedy Steps Up for Bushfire Relief(シドニーオペラハウス)
-2020 World Science Festival Brisbane
-Dark Mofo 2020 (タスマニア)
政府が導入した500人以上が集まるイベントの禁止措置ですが、現時点では、職場や学校、大学、スーパーマーケット、公共交通機関は対象外となっています。
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