ニューサウスウェールズ州とビクトリア州政府が、COVID-19のさらなる規制緩和を発表しました。
ニューサウスウェールズ州では、4月22日18時より、濃厚接触者に対する7日間の隔離措置が撤廃されます。
濃厚接触者には、毎日の抗原検査(RAT)や室内でのマスク着用が求められるほか、可能な限り自宅から仕事をすることが推奨されます。また雇用主や教育機関に濃厚接触者であることを通知し、病院や高齢者・障がい者施設など、リスクが高い環境を避ける必要があります。
一方陽性者は、引き続き7日間の自己隔離が義務付けられます。

Close contacts of COVID-19 cases are no longer required to isolate for seven days in New South Wales and Victoria. But they need to follow certain rules. (file) Source: AAP Image/Mick Tsikas
また同州では4月30日から、ワクチン未接種の海外旅行者は、ホテルでの検疫が不要となります。
公共交通機関の定員制限も解除され、座れる場所を示していた緑色のドットも廃止されます。
しかし、公共交通機関、飛行機、空港やクルーズ・ターミナル内でのマスク着用義務は継続されます。
ドミニク・ペロテイ州首相は「州にとって素晴らしい日」であるとし、これまで乗り越えてきたことを振り返るべき日でもあると述べました。
ニューサウスウェールズ州では20日、新たに1万5414人の感染と15人の死亡が確認されました。
ビクトリア州では4月22日23時59分から一連の規制が緩和されます。
ニューサウスウェールズ州同様、ビクトリア州でも濃厚接触者に対する7日間の隔離が廃止されます。濃厚接触者は7日間のうちの5日間において、抗原検査(RAT)を行う必要があるほか、屋内施設でのマスク着用をはじめ、病院や高齢者施設など、ハイリスクの環境を避けることが求められます。
またパブやレストラン、映画館、スポーツ会場への入場前に必要であったワクチン証明の提示も終了します。
小学生、並びにリテールやホスピタリティ施設でのマスク着用は不要となりますが、公共交通機関、空港、医療機関、高齢者介護施設、司法機関では、引き続きマスクの着用が義務付けられています。
ビクトリア州では20日、新たに1万628人の感染と14人の死亡が確認されました。
スコット・モリソン首相は、今回発表された規制緩和はオーストラリアがパンデミックを「力強く乗り越えてきた」証であるとし、喜ばしいニュースであると語りました。
「私たちは、この日を長い間待っていました。他の州も同じ道を進むと確信しています」
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