Key Points
- メルボルンのバスケットボール選手、アイザック・ハンフリーズが、チームメイトにゲイであることをカミングアウトするビデオを公開しました
- 過去には自分のセクシュアリティを受け入れるのに苦労したと言いますが、今は他の人たちの手本になりたいと語っています
- ハンフリーズはNBLで初のオープンリー・ゲイの男性選手となりました
この記事には、自殺に関する記述が含まれています。
メルボルン・ユナイテッドのバスケットボール選手、アイザック・ハンフリーズが、自身のソーシャルメディアチャンネルで、ゲイであることをカミングアウトする動画を公開しました。
ハンフリーズはナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)で初のオープンリー・ゲイの男性選手です。
ビデオの中で24歳のハンフリーズは、過去に「暗い時期」を経験し、自分のセクシュアリティを受け入れるのに苦労したものの、今は他の人の手本になりたいとチームメイトに語っています。
「世界には毎日苦労し、立ち上がる方法を知らず、存在する方法を知らない人が多くいるのが事実です。そして私はその気持ちを知っており、それらの人々を代表したいのです」
「それが私の目標です。自分が誰であるか、何をしたいかに関係なく、なりたい自分になれるということを人々に知ってもらうことです」
「ビッグ・アイスであってもゲイであれるし、偉大なバスケットボール選手でも、ゲイであれる。やりたいことは何でもできるんだ」
ハンフリーズは、アデレード36ersやNBAのアトランタ・ホークスを含むアメリカのいくつかのチームでプレーした後、7月にメルボルン・ユナイテッドに移籍。
新しいチームに移ったことで、公にカミングアウトする気になったと説明します。
「チームに入るなら、公にカミングアウトして、アスリートだからといって隠さなくても生きていけるということをみんなに知ってもらおうと思いました」
「自分らしくいたい。これが私の人生の目的だとわかったので、ベストを尽くします」
ハンフリーズは、チームメイトやメルボルン・ユナイテッドのスタッフに、自ら命を絶とうとした精神的な苦悩も打ち明けました。
「自分らしくいられなくなり、命を絶とうとしました。私がここまで落ち込んで、あの状態になった主な理由は、自分のセクシュアリティと、自分がゲイであるという事実を受け入れることにとても苦しんでいたからです」
「自分のことが嫌いになり、嫌になりました。バスケットボールの環境の中で、そんな自分にはなれないと思いました。しかしプライドと幸せと喜びに満ちたコミュニティーに身を置いたとき、目が冷めました」
メルボルン・ユナイテッドのニック・トゥルエルソンCEOは、ハンフリーズを「心から応援している」と語っています。
「今日、アイザックの旅は信じられないような一歩を踏み出しました。クラブのメンバーとしてだけでなく、一人の人間として。これは、彼個人にとってだけでなく、世界規模の男子スポーツにとっても記念すべき出来事です」
「LGBTIQ+コミュニティが、ついにプロの男子バスケットボールに代表されるようになったことは、素晴らしいことです。長い間待ち望まれていたことであり、私たちのクラブがこの分野でアライの最前線に立つことができ、とても嬉しく思っています」とトゥルエルソンCEOは述べました。
LGBTIQ+のインクルージョンにおいてオーストラリアのスポーツ組織をサポートする全国的な非営利団体である『プライド・イン・スポーツ』は、ハンフリーズの「勇気」を祝福する声明を発表しました。
「プライド・イン・スポーツは、メルボルン・ユナイテッドのアイザック・ハンフリーズ選手の勇気とリーダーシップを称賛し、NBL初のオープンリー・ゲイの男性選手となったことを祝福します」と、ナショナルプログラムマネージャーのボー・ニューウェル氏は述べました。
「彼の勇気は祝福されるべきものであり、彼の旅は、多くのアスリートが、本来の自分として愛するスポーツを楽しむことができないときに直面する不幸な現実を示しています」。
LGBTIQ+のオーストラリア人で、メンタルヘルスに関するサポートが必要な方は、QLife(電話:1800 184 527)またはにお問い合わせください。またにも、支援サービスのリストがあります。
インターセックスのオーストラリア人は、インターセックス・ピアサポート・オーストラリアのisupport.org.auで支援を受けることができます。
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