イギリスの女王エリザベス2世が8日木曜日、静養先の北部スコットランドのバルモラル城で死去したことを受け、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相が追悼。
「人間らしさを見せた」君主であり、「忠実、誠実、ユーモア」をもってその務めを果たした人物であると、その功績をたたえました。
また首相は、かつて女王が述べた名言、「悲しみは愛に支払う代償」に「慰めがある」と声明を発表しました。
「女王は、良いときも、辛いときも、私たちとともにいました。幸せと光栄の証であったと同時に、揺るがない存在でもありました。特に、悲劇や災害に見舞われたオーストラリア国民に対する、女王の思いやりや優しさが思い出されます」
アルバニージー首相は、女王の逝去は「一つの時代の終わり」を意味すると述べました。
「この喪の時期は過ぎ去りますが、オーストラリア国民が常に女王陛下に抱いていた深い尊敬と温かい視線は、決して色あせることはないでしょう」
バッキンガム宮殿は8日夜、エリザベス2世がスコットランドの自宅で安らかな死を迎えたと発表しました。96歳でした。
ケビン・ラッド前豪首相は、女王のオーストラリアに対する愛情は「深いものであると同時に永続的なもの」であったと述べました。
「私たちの思いは、君主を失っただけでなく、最愛の母、祖母、曾祖母を失ったロイヤルファミリーと共にあります」
またクイーンズランド州のアナスタシア・パラシェイ州首相は深い悲しみを表し、王室にお悔やみの言葉を届けました。
クリス・ボーウェン エネルギー相は、女王の名言に触れました。
「女王は21歳のときに、人生が『長くても短くても』、『奉仕に捧げる』と言ったのです」
「彼女はその誓いを長い間守ってきたのです。自分のキャリアについてほとんど選択肢がなかったにもかかわらず、それに身を捧げたのです」
野党のサイモン・バーミンガム外相は、女王は「奉仕の代表であり、強さの柱」であったと述べました。
またオーストラリアの俳優ラッセル・クロウも、女王を追悼。
野党のピーター・ダットン党首は、「これほど威厳のある君主はいない」とたたえました。
「近代史において、エリザベス2世女王陛下ほど威厳のある君主、従順な指導者、まともな人間はいませんでした」
「共感できる心と、生まれつきの知恵、そして約1世紀にわたる人生と経験から得た知恵で統治した君主でした」
オーストラリアのデビッド・ハーリー総督は、女王の逝去を「深く悲しんでいる」と述べ、金曜日に国民に向けた演説を行う予定であることを明らかにしました。
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