ニューサウスウェールズ州で新たに644人の市中感染者と4人の死者が確認されたことを受け、当局はグレーターシドニーのロックダウンを9月末まで延長することを発表しました。
しかし、セントラル・コーストとシェルハーバーは、ニューサウスウェールズ州の地方部と同等の扱いとなり、ロックダウンは少なとも8月28日まで続く予定です。
また、医療従事者へのワクチンの義務化、屋外でのマスク着用の義務化、警察の権限強化、懸念されるLGAでの夜間外出禁止令や運動制限など、多くの新しい規制が発表されました。
21日土曜日からは、グレーターシドニーからニューサウスウェールズ州の地方部へ移動するには、許可書が必要となります。
20日確認された陽性者のうち、65人は自己隔離を行っていたほか、30人が感染期間中の一部を隔離していました。しかし少なくとも41人が感染期間中に隔離を行っておらず、残りの506件は現在調査が進められています。
デルタ株に関連した同州の死者は65人、パンデミックが始まって以来121人となっています。
現在入院している470人のうち、80人は集中治療室で治療が行われており、27人が人工呼吸器を必要としています。
ベラジクリアン州首相は、シドニー西部および南西部の郊外が引き続き懸念される地域だと述べています。
またウィルカニアやブロークン・ヒルなどの地方部でも感染者が確認されています。
ワクチンとマスク着用の義務化
ニューサウスウェールズ州のすべての医療従事者は、9月30日までにCOVID-19の初回接種を受ける必要があります。
23日月曜日から、ニューサウスウェールズ州の住民は、運動をするときを除き、屋内外でのマスク着用が義務となります。
また、23日月曜日から、子供をチャイルドケアに預けないことが強く推奨されています。
懸念されるLGAに新たな規制
懸念されるシドニーの12のLGA(ローカル・ガバメント・エリア)では、23日月曜日より、午後9時から午前5時までの夜間外出禁止令が適用され、住民の運動は1日1時間に制限されます。
また懸念されるLGAでは、ガーデンセンターや事務用品、金物・建築用品、ペット用品などを扱う店舗は、クリック&コレクトを除いて閉鎖となります。
HSCの試験を除くすべての教育活動もオンラインへと移行されます。
8月28日からは、懸念される12のLGAの認可された労働者は、認可された労働者であることを登録したサービス・ニューサウスウェールズの許可証を携帯する必要があります。また、懸念されるLGA内に入る労働者も、労働者許可証を携帯する必要があります。
またこれら12のLGAで働いていたり、住んでいる保育士や障がい者支援従事者も、8月30日までにコロナウイルスワクチンの初回接種を受けなければなりません。
この日以降、懸念されるLGA外で働くことを許可された労働者は、職場で迅速な抗原検査が実施されているか、または最初の予防接種を受けている場合にのみ働くことができます。
地方部への移動には許可書が必要
土曜日の深夜以降、グレーター・シドニーからニューサウスウェールズ州の地方部に移動する人はトラベルパーミット(許可書)が必要となります。
地方部への移動が許可されるのは、仕事のために50km以上の移動が必要な人(懸念されるLGAからの認可された労働者を含む)、グレーターシドニー以外のセカンドハウスに移動する人(仕事用の宿泊施設として使用している場合や、緊急のメンテナンスや修理が必要な場合)、新しい住居を視察するため(ただし、移転する真の意図がある場合に限る)が対象となります。
With AAP
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