ニューサウスウェールズ州のグラディス・べラジクリアン州首相が、世界でもっとも古い文化としてオーストラリアの先住民を反映するため、国歌の歌詞を「we are young and free(我々は若く、自由だ)」から「one and free(ひとつであり、自由だ)」に変更することを求める声を支持しました。
これはニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州のラグビーオールスターズ戦、ステート・オブ・オリジンの2戦目が行われた翌日のコメントで、から1週間後のことでした。第1戦目は、アボリジニとトレス海峡諸島の先住民の功績と文化を祝うNAIDOCウェークと重なりました。
11月11日、ABCニュースの取材に応じたベラジクリアン州首相は、この大陸における6万年の先住民族の歴史を認知する「そのときがようやく来た」と述べています。
「国歌に自分たち、そして自分たちの歴史が反映されていないと感じているオーストラリアの先住民族に同情します」
「『We're one and free(我々はひとつであり、自由)』とすれば、私たちが大陸としては決して若くないこと、人類としては何万年もの歴史があるということを認知することになります」
またベラジクリアン州首相は、国歌の変更は今回が初めてではないことを述べ、歌詞の一行目が「Australia's sons let us rejoice(オーストラリアの息子たちよ、喜ぼう)」から現在の歌詞である「Australians all let us rejoice(すべてのオーストラリア人よ、喜ぼう)」に変更されていることも伝えました。
自由党の政治家が、歌詞の変更を支持するのは、ベラジクリアン州首相が初めてではありません。2019年には保守派議員のしています。
べラジクリアン州首相は、「私たちは、オーストラリアの先住民族、ファーストネイションズの人々を通して、この大陸でもっとも長く生きる文化を持っています」と述べた一方で、このような「小さな行動」は多くのアボリジニとトレス海峡諸島の人々にとっては十分に感じられないであろうと語りました。
「国のシンボル、そして国としての表現のあり方についても意識し始める時期がようやく来ました」
連邦政府は10日、アボリジニとトレス海峡諸島の旗を上院議員室に掲揚するという先住民族の上院議員による動議を否決しています。
「アボリジニとトレス海峡諸島の旗は国旗でもあります」
「NAIDOC ウィークである今週のように旗を入り口に掲揚し、国全体に示すことができるよう、私は上院に訴えます。これは国を一つにできることを示す機会です」。
ナショナルNAIDOCウィーク(2020年11月8日~15日)では、アボリジニとトレス海峡諸島の人々の歴史、文化、功績を称えています。
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