ワクチン接種を完了したオーストラリア人は、渡航規制の適用除外措置を申請せずに出国することが可能となりました。
スコット・モリソン首相は、国際便が再開される11月1日から、免除措置を廃止することを確認。
またシンガポールは11月8日から、検疫なしにオーストラリア人の渡航を許可すると発表しました。
モリソン首相はセブン・ネットワークの取材で、50万人以上のオーストラリア人がすでに国際ワクチン証明書をダウンロードしたことを明かし、シンガポールとの相互協定に向けて、「あと少しのところまで来てる」と述べました。
グレッグ・ハント保健相は、今回の変更は、全国的なワクチン接種率上昇により可能になったとし、オーストラリア人は今後家族や大切な人々と再開し、出産や結婚式などをともに祝えるようになると述べました。

You'll need to use an International COVID-19 Vaccination Certificate to travel overseas. Source: Getty Images/ d3sign
なお、オーストラリア人は国内で承認されているワクチンの2回接種を証明する必要があるほか、2回目のワクチン接種は少なくとも出国の1週間前に受ける必要があります。
ワクチンは現在、12歳以上の人々にしか承認されていませんが、今回の変更は12歳未満の子供にも適用されます。
ワクチン未摂取者は引き続き、渡航規制の適用除外措置を申請する必要があるほか、入国者数上限が適用されます。
入国はオーストラリア市民、並びに永住権保持者とその家族が優先的に行われます。
カレン・アンドリュース内務相によると、政府は年内にスキル労働者と留学生の受け入れを目指すとし、より多くのオーストラリア人がワクチン接種を完了することで、今後数週間から数ヵ月の間に制限がさらに緩和されることを期待できるだろうと述べました。
「モリソン政権は、ワクチン接種を終えた多くの人を受け入れる準備が整っています」
オーストラリアではワクチンの初回接種率がアメリカを上回ったことがわかりました。
「国家計画は順調に進んでいます。計画は、オーストラリアを再開することを目的としており、ワクチン接種が上昇しているいま、それが可能となりました」とモリソン首相は述べています。
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