1月1日元旦。
年明けの初日に、全国で溺死した人の数は、3人に上ったそうです。ロイヤルライフセービングオーストラリアによりますと、
先月から1ヶ月の間に水の事故で死亡した人の数は、報告されただけでも48人で、昨年の31人と比べて17人も多かったそうです。
クリスマスイブから元旦だけで、10人が亡くなったそうですが、中でもビクトリア州での死者は6人となっています。
ライフセーバーたちは、水辺でのレジャーに潜む危険を忘れないでほしいと話しています。
ライフ・セービング・ビクトリアのポール・シャーノン氏
「私たちが皆さんにお願いしたいことは、海に入る前に、砂の上に線を引いて、一度立ち止まってほしいということです。」
シドニーのクローヴェリー・ビーチでは1日、34歳の男性が溺死し、そして、クイーンズランド州のノース・ストラッドブローク島の人気ビーチでは、40代の男性が心肺停止の状態で見つかりました。
さらに、ビクトリア州ギプスランドのペインズビルでは、45歳の男性が溺死しています。
ビクトリア州内で確認された水難の死亡者は、この男性がクリスマスイブ以来、6人目です。過去5年間の平均死亡者数と比べて4人も高い数字となっています。
ビクトリア州ティム・パラス州首相代理
「そのときどきの状況を見極めることが必要です。そして自分の能力を過信しないことです。」
パラス州首相によりますと、ビクトリア州では、より多くの子どもたちに水泳のレッスンを受講させようという試みが始まっているそうです。
そして、今年の夏からは警告アドバイスも多言語で用意されるそうです。
パラス州首相代理
「クリスマスから元旦までに6人もの人が命を落としたという事実を突きつけられ、我々にも何かできないか、より多くの対策を考えざるを得ません。」
3日にはビクトリア州では、気温が40度以上に達することが予想されています。ビーチで過ごす計画がある人たちは、監視のいる場所での海水浴を楽しむことが勧められています。
ライフ・セービング・ビクトリアは、万が一、リップカレント(離岸流)で流されることがあったとしても、パニックにならず落ちついて、余計な体力をつかわずに助けを求めるようアドバイスしています。
シャーノン氏
「あなたの声が一番の頼りです。まずは、叫んで助けを呼びましょう。自分は一人ではないと思うことも大切です。」
一方、タスマニア州では1日、66歳の男性が水の中から見つかり、近くにいた人たちが蘇生を試みられましたがその後死亡しました。
さらに、クイーンズランド州のサウス・ストラッドブローク島では、ジェットスキーから転落した54歳の男性が死亡しています。
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