オーストラリアの経済学者で、アウン・サン・スー・チー国家顧問の経済顧問を務めていたショーン・ターネル氏の家族は、ミャンマーの軍事クーデターによって拘束されたターンネル氏について、ひどく動揺していると述べています。
ターンネル氏は、スー・チー氏が逮捕された数日後、ミャンマーの首都ネイピドーでBBCのインタビューに応じている最中に身柄を拘束されました。
妻のハヴーさんは、Facebook上の声明で、ターンネル氏は家族思いで、暖かく、心優しく寛大な男性であると述べました。
「彼はいつも自分のことより他人のことを考える人です」

Demonstrators holding placards showing detained democratically-elected leader Aung San Suu Kyi, during a protest against the military coup in Myanmar. Source: EPA
「監禁されている今も、彼は自分のことを心配してくれている人たちのことを思っているでしょう」
また常に「知識欲が旺盛」で、「貪欲なリーダー」であったとも述べました。
「彼は実践的な経済学者であり、その専門知識と経験を常に善良な目的のために使ってきました」
「彼はミャンマーに惚れ込んでいました。彼は自分の利益のために見返りや関心を持つことなく、数十年以上にわたってミャンマーのために働き、そこに住む多くの貧しい人々に仕事や投資、希望をもたらしてきました」
オーストラリア政府は8日月曜日、ターネル氏の釈放を求めるとともに、在ミャンマーのオーストラリア大使からの更なる情報を待っていると明かしました。
マリース・ペイン外相は、ミャンマーの駐豪大使にこの事件について話したと述べ、「今後もターネル教授の釈放を強く求める」と述べています。
「状況の正確な詳細については、特に私からの第三者的な情報は参考にならないと思いますが、私たちは彼や他の多くの人たちに支援を提供するよう努力しています」と語りました。
ターネル氏は2017年からネイピドーに住んでおり、ミャンマー開発研究所の所長を務めていました。
ターネル氏は、拘束前に、無事であるとツイートするとともに、クーデターによってミャンマーの人々が「心を痛めている」と述べていました。
「私が知っている中で最も勇敢で、最も親切な人々です。彼らがこのような扱いを受けるのはひどい」と綴っていました。
軍は2月1日、スー・チー氏の国民民主連盟(NLD)が去年の総選挙において、広範囲にわたり不正行為が及んだとの主張を理由に、政権を掌握したと発表しました。
軍のミン・アウン・フライン司令官は1年間の非常事態宣言をしましたが、何万人ものデモ隊が命令に従わず、スー・チー氏の解任に抗議するために街頭に繰り出しています。
スー・チー氏は現在自宅に軟禁されていますが、自宅から無線機が発見されたことにより、正式に起訴されています。