各州で入院患者急増 マスク規制の再検討も COVID-19アップデート

NSW Premier Dominic Perrottet and Minister for Health Brad Hazzard during a visit to Homebush vaccination hub, in Sydney, Sunday, February 6, 2022 (AAP Image/Pool, Gaye Gerard ) NO ARCHIVING

NSW Health Minister Brad Hazzard (left) said it's "crazy" to skip a booster dose as the new "pesky little variants" can reinfect people. (file) Source: AAP Image/Pool, Gaye Gerard )

オーストラリアでは5日火曜日、ビクトリア州の16人、ニューサウスウェールズ州の14人、クイーンズランド州の11人を含む、少なくとも46人のCOVIDによる死亡が確認されました。

オーストラリアの各州やテリトリーでは、COVID-19による患者が増え続けています。

タスマニア州では、新規感染者の急増が国内でトップとなりました。同州では5日、1,588人の新規感染者を確認しており、月曜日の1,094人と比較して、かなりの増加となっています。

一方、クイーンズランド州では、月曜日に598人であった入院患者が、火曜日には710人に跳ね上がり、過去4ヵ月間で同州の入院者数としては最も多い数字を記録しました。

オーストラリアにおけるCOVID-19の新規感染者、入院患者、死者数の最新情報はからご確認ください。
ニューサウスウェールズ州のブラッド・ハザード保健相は、オミクロン派生型であるBA.4とBA.5は、すでコロナウイルスに感染した人を再度感染させる可能生があるため、COVID-19ワクチンの接種をスキップするのは「クレイジー」であると発言しました。

同保健相は、ワクチンが感染を止めるものではないことを認める一方で、ブースターショットは重症化から守ることができると訴えています。

「2回、あるいは1回接種しているのに、3回目を接種しないと人は、はっきり言ってクレイジーであると思います」

ハザード保健相は、頻繁な手洗い、公共の場でのマスク着用、体調が悪いときは自宅に留まるなど、基本的な対策を取るよう、州民にアドバイスを送りました。

同氏によると、今年のCOVID関連の死者の56%(1,232人)は、2回以下の接種の人たちであります。

同州ではオミクロンの第3波が始まっており、ピークは7月下旬から8月上旬と予想されています。

医療従事者などに4回目のワクチン接種を求める声が高まる中、オーストラリアのワクチン専門家パネル(ATAGI)が本日、会合を開催します。

ビクトリア州のダニアル・アンドリュース州首相は、今後数ヵ月のうちにオミクロンに特化した新しいワクチンが出る可能性があるなか、ATAGIが4回目のワクチン接種を推奨することは容易ではないだろうと述べています。

アンドリュース州首相は、州の医療制度に対する現在の逼迫状況は深刻であると述べ、医療従事者のための4回目のワクチン接種を強く訴えました。

いくつかの州やテリトリーでは、新規感染者や入院患者、死者が増加する中、フェイスマスク規則を再導入するかどうかを検討しています。

一方、南オーストラリア州とニューサウスウェールズ州は、連邦政府に対し、COVID-19治療薬の適用条件を緩和するよう求めています。

現在、抗ウイルス剤の治療が受けられるのは、高齢者、アボリジナルの人々およびトレス海峡諸島民で50歳以上、または他に2つの危険因子を持つ人、中程度から重度の免疫不全のある18歳以上の人となっています。
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Published 5 July 2022 4:39pm
Presented by Yumi Oba


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