ニューサウスウェールズ州のグラディス·ベラジクリアン州首相は、シドニーで14日間の検疫を完了した2日後に陽性反応を示したミステリーケースへの懸念が弱まり、また24日間連続で市中感染が確認されなかったことを受け、2月10日、規制緩和を発表しました。
このミステリーケースでは、症状に気づかなかった陽性者が週末に複数の会場を訪れていたことから、イラワラ地区やシドニー南部のカフェに対して、健康警告を引き起こしました。
ニューサウスウェールズ州のチーフメディカルオフィサー、ケリー・チャント氏は、ゲノム検査の結果、同時期にホテルで発生していた他の症例とは関連性がないことが判明したとし、検疫ホテルで感染した可能性については「非常に考えにくい」と述べました。
ケースの発生源を特定するにはさらなる調査が必要とし、海外からの古い感染症の可能性も含めて、進める必要があるとしました。
この陽性者が複数の会場を訪れていたさい症状はなく、「感染性もほぼなかった」とチャント氏は述べています。
一方、ベラジクリアン州首相は、15日月曜日から、毎週の外国人入国者数の上限を3000人に引き上げることを発表しました。
ニューサウスウェールズ州のシステムはこの引き上げに対応できるとし、「それが正しいことです」と述べました。
「オーストラリア人が一刻も早く帰国すればするほど、経済活動を支える他の問題に早く取り組むことができます」
「月曜日からシドニー空港を経由する人々の数が増加する一方で、より感染力の強いウイルスが目立つようにもなってきています。警戒を怠らないことが本当に重要です」
マスクの規制緩和
ニューサウスウェールズ州では12日金曜日から、屋内外のルールが1人2平方メートルとなり、マスクの着用は、公共交通機関やタクシー、Uberでのみ義務付けられます。
「接客業や、礼拝所に出席する方は、マスクを義務的に着用する必要はなくなります。しかし、社会的距離を置けない環境や、脆弱な立場の人は引き続きマスクを着用することを強く推奨します」
規制は、ウーロンゴン、セントラルコースト、ブルーマウンテンを含むグレーターシドニー地域全体で緩和されます。
一方でジムの規制は1人4平方メートル、挙式並びに葬儀の上限も300人のままとなります。
挙式では20人のゲストのみ踊ることができ、公共の場で歌うことができるのは5人に制限されます。
「ウイルスを拡散させてしまうようなイベントを最小限に抑えたいため、ダンスや歌に対してはノーと言い続けますが、その理由を理解してください」
一方、NSW保健省は、メルボルン空港の検疫ホテル、ホリデーインで2つのさらなるケースが報告され、閉鎖されたことを受け、同ホテルに滞在した人たちへ警告を発信しています。
「私たちはビクトリア州での状況を心配しています。しかし状況は常に推移しているため、予定通りの規制緩和を発表しました」とベラジクリアン州首相は述べています。
ニューサウスウェールズ州では10日、24日目となる市中感染ゼロを記録しましたが、検疫ホテルでは新たに4件の陽性者が確認されています。
検査数は24時間で1万8885件でした。
オーストラリアでは、他人から1.5メートル以上離れていなければなりません。お住まいの州における集まりの人数制限をご確認ください。風邪やインフルエンザの症状が出ている場合は、家に留まり、医師に電話して検査を手配するか、1800 020 080のコロナウイルス健康情報ホットラインに連絡しましょう。
お住まいのテリトリーのガイドラインをご確認ください: , , , , , , , .
火木土の夜10時はおやすみ前にSBSの日本語ラジオ!