ジョシュ・フライデンバーグ蔵相は、オーストラリア経済が約30年ぶりの景気後退から立ち直ったと述べました。
12月2日水曜日に発表された数字によると、9月四半期のオーストラリアのGDPは3.3%増加。
「オーストラリア経済は回復しつつあります」とフライデンバーグ蔵相は記者団に語りました。
「大恐慌以来となる最大の経済ショックを引き起こした100年に一度のパンデミックに直面していますが、オーストラリアは世界のほぼどの国よりも健康面と経済面で優れた業績を上げています」。
3.3%のGDP成長率は1976年以来、四半期ベースで最大の伸びを示したとフライデンバーグ蔵相は述べました。
エコノミストの予想では、第3四半期の GDP 成長率は 2.5%とされていました。
フライデンバーグ蔵相は、オーストラリアは不況から脱却したとはいえ、広範な経済回復はまだ終わっていないと強調。
「オーストラリアの景気後退は実質終わったかもしれませんが、オーストラリアの景気回復は終わっていません」
「埋め合わせなければならないことはたくさんあり、多くのオーストラリアの家計や企業は非常に厳しい状況にいます」
今回唯一、四半期の成長を記録しなかったテリトリーは、コロナウイルス第2波によるロックダウンで、壊滅的な経済打撃を受けたビクトリア州でした。
フライデンバーグ蔵相は「オーストラリア経済の4分の1を占めるビクトリア州は、壊滅的な第2波から回復を始めたばかりです」と述べています。
国の会計では、すべてのテリトリーが四半期に強い成長を見せた一方で、ビクトリア州は縮小しました。
「もしビクトリア州が他州と同じように成長していれば、9月四半期の全国経済成長率は3.3%ではなく5%だったでしょう」と述べています。
オーストラリア統計局の発表によると、ほとんどの州と準州でコロナウイルスの規制が解除されたため、家計支出は4%ポイント増加しました。
ジム・チャルマーズ影の蔵相は、この四半期の新たなGDPは稀に見る良いニュースではありますが、オーストラリア人にとっては依然として非常に困難な年で、苦労していることに変わりはないと述べています。
「ここで最も重要なのは、景気後退による深刻なダメージを受けた人々と、そこからの回復です」
「理論上では景気回復のように見えても、多くのオーストラリア人にとってはまだ景気後退のように感じるでしょう。今回発表されたGDPは、失業中の100万人のオーストラリア人にとっては慰めにはならない」と述べています。