オーストラリアに15日到着した14万2000万回分のファイザーワクチンを受け、政府は来週22日からコロナワクチン接種を開始することを発表しましたが、世論調査では、5人に4人がワクチン接種を望んでいる一方で、一部ではいまだにワクチンに対する不安が残っていることが明らかになりました。
スコット・モリソン首相は16日、全てのオーストラリア人に対し、「公式な医学的アドバイスに耳を傾けるよう」呼びかけました。
「我々には世界最高の医療専門家がいます。何が安全で、効果があるのかを判断しているのは彼らです」とキャンベラで記者団に語りました。
「あなたが自分の子供たちの健康を託してきた同じ専門家が、このワクチンに関係しているのです。信頼できる人たちなのです」
モリソン首相も、自身の母親や義母を含む家族の健康と安全を専門家に託していると主張しました。
オーストラリアは、ファイザー社のワクチン2000万本を含む約1億5000万本の各種ワクチンを確保しており、検疫ホテルの従業員やフロントラインで働く医療従事者、高齢者施設や障がい者施設の従事者・入居者から優先的に接種を行います。
16日正午過ぎには、アストラゼネカ社のワクチンが国内で承認されたことも発表されました。
度重なるアウトブレイクを受け、現在検疫ホテルへの疑問は高まっており、ビジネスマンがビクトリア州とクイーンズランド州で地域隔離センターを運営することを申し出たことについては、全国で議論の対象となっています。
メルボルン、ブリスベン、パース、アデレードでホテルの検疫違反が発生したことを受け、ジーロング近くのアバロン空港を所有するリンジー・フォックスさんは、1000人の国際線到着者を収容する計画を巡って連邦政府や州政府と交渉しています。アバロンを選挙区に含む労働党のリチャード・マールズ副党首も、このアイデアは「検討する価値がある」と考えています。
「多くの土地があり、孤立しています。飛行機から直接検疫へ移動することが可能です」
またジョン・ワグナーさんも、トゥーンバのウェルキャンプ空港に専用の検疫施設を開発したいと考えています。
マールズ副党首は、検疫は連邦政府の責任であり、モリソン政府が管理する必要があると述べています。
「連邦政府がこれを州の権限にしたのが信じられません」
ビクトリア州では、ロックダウンの4日目となる16日に、市中感染2件を確認しています。
オーストラリアでは、他人から1.5メートル以上離れていなければなりません。お住まいの州における集まりの人数制限をご確認ください。風邪やインフルエンザの症状が出ている場合は、家に留まり、医師に電話して検査を手配するか、1800 020 080のコロナウイルス健康情報ホットラインに連絡しましょう。
お住まいのテリトリーのガイドラインをご確認ください: , , , , , , , .
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