オーストラリア連邦政府の渡航情報サイト「スマートトラベラー」は23日、日本に渡航する人に対しての警戒アドバイスをレベル2の「」に、一段階引き上げました。日本国内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることが理由です。
このレベル2の警戒アドバイスは、渡航者に対し、身の安全に十分に注意を払い、新たなリスクについてメディアの情報をチェックすることを求めるものです。治安や公衆衛生などで、オーストラリアの大都市にいる場合と比較してリスクが高いと判断された場合に出されます。
日本への渡航を制限・禁止するものではなく、あくまで渡航の際には十分に情報を調べ、渡航先では大事をとって行動することを求めるものです。
スマートトラベラーはまた、韓国に渡航する人に対する警戒アドバイスも、同じレベル2に引き上げました。
クルーズ船下船者、23人が検査漏れ
日本の加藤勝信厚生労働相は22日夜、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した乗客のうち23人が、必要な検査を受けないまま下船していたことを明らかにしました。
ダイヤモンド・プリンセスからは先週末、新たに100人前後の乗客の下船が許されています。
また現地メディアによると、ダイヤモンド・プリンセスから19日に下船した栃木県の60代の女性が、22日になって新型ウイルスへの感染が確認されました。女性はクルーズ船の乗客で、船内のウイルス検査では陰性でした。
クルーズ船を除いた日本の感染者数は23日時点で、144人となっています。