オーストラリアの薬品・医薬品行政局(TGA)がモデルナ社のCOVID-19ワクチンを仮承認しました。
モデルナワクチンは、ファイザー同様のmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンで、ウイルスのタンパク質を作るもとになる情報を一部注射することで、免疫反応を起こす仕組みで、28日間隔で2回接種する必要があります。
ではこのワクチンがオーストラリアの人々の手元に届くのはいつになるのでしょうか?
まだ初期の段階ですが、現時点でわかっていることは以下の通りです。
何回分が確保されるのか?
政府は、これまでに合計2,500万回分のモデルナを購入しており、この中には、2021年に使用される1,000万回分と、2022年に使用される最新の変異株ブースター・ワクチン1,500万回分が含まれています。
いつ届くのか?
最初の100万回分は9月に到着する予定で、まず薬局に割り当てられています。その後、2021年10月、11月、12月に300万回分が到着する予定です。
「これはCOVIDとの戦いにおいて、もう一つの重要なツールです。来月から、それらを打つことができるでしょう」とスコット・モリソン首相は月曜日に述べています。
対象となるのは?
ワクチンは最終的な承認を受けていないほか、政府も対象者を設定していないため、現在のところ、そのすべては明らかになっていません。
しかしTGAの暫定的な承認では、オーストラリアの18歳以上の人が対象となっています。
オーストラリア予防接種技術諮問グループ(ATAGI)は、COVID-19ワクチンプログラムに関する今後のアドバイスにモデルナワクチンの仮承認と供給を考慮すると、グレッグ・ハント保健相は述べています。
12歳から17歳までの人々に対するモデルナワクチンの使用については現在TGAによって検討されています。
モデルナワクチンの効果は?
オーストラリアで承認されている他のCOVID-19ワクチン同様に、入院や死亡を防ぐ優れた効果があることが医学研究で明らかになっています。
TGAの責任者であるジョン・スケリット氏によると、モデルナのワクチンはCOVID-19の感染に対して93%、重症化に対して98%、死亡に対して100%の効果がああります。
「(摂取から)6ヵ月が経ってもワクチンの効果が持続していることは非常に喜ばしいことであります」
「さらに開発を進めていますが、変異株に対してもかなり効果があるようです」と記者団に語りました。
どの国で承認済み?
日本をはじめ、イギリス、カナダ、アメリカ、バングラデシュ、欧州連合、シンガポールなど、多くの国で使用されており、アメリカでは、これまで1億4,000万回以上の投与が行われてきました。
With AAP.
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