ニューサウスウェールズ州では、13日火曜日、新たに89人の市中感染者と1人の死者を発表しました。
亡くなったのはシドニー東部の70代の男性で、コロナウイルスの陽性が確認されていました。
発表された89人のうち、21人が隔離を行っておらず、4人については現在も調査が進められています。
55人の陽性者は、感染期間中すでに隔離を行っており、また9人は感染期間の一部を隔離していました。
ニューサウスウェールズ州のグラディス・ベラジクリアン州首相は、感染期間中に外出している人数がゼロ、またはゼロに近づかない限り、ロックダウンは解除されないと強調し、遅くても木曜日にはロックダウンについての発表を行うとしています。
また昨日の112件に比べて新規感染者が減少していることについてベラジクリアン州首相は、「数字は今後も変動する」と警告しました。
「今日の数字は減少傾向を示すものではありません。数字は変動し続けるでしょう」
「重要なメッセージは家に留まること。どうしても必要な時以外は外出しないでください。またフェアフィールドの地域のエッセンシャルワカーは、3日に一度は検査を受けてください」
今日発表された陽性者のうち75人は既知の感染者に関連しており、うち59人は家庭内の接触者、16人が濃厚接触者です。
ベラジクリアン州首相は、この数字は感染が主に家族間で起きていることを示すものだとし、「外出するたびに、最も大切な人や家族にウイルスを持ち込むリスクがある」と繰り返し述べました。
現在入院しているのは65人。そのうち集中治療室ICUで治療が行われているのが21人、人工呼吸器を必要としているのは4人となっています。
チーフ・メディカル・オフィサーのケリー・チャント氏は、ICUには基礎疾患のない若い患者も数名いるとし、「若い人でもウイルスに感染する」と、強調しました。
シドニー南西の地方部、ゴールバンでも、作業現場の男性から陽性が確認されました。この男性は10日から隔離を行っています。
エッセンシャルワークのため、グレーターシドニーからニューサウスウェールズ州の地方部へ移動する人は、7日おきに検査をすることが、13日0時から義務化されます。
また現在ホットスポットに指定されているフェアフィールド地域のエッセンシャルワーカーは、3日おきの検査が求められます。検査結果が出るまで隔離することは求められませんが、少しでも症状がある人は自宅に留まるよう、呼びかけています。
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